被害者も被告質問可能に 裁判参加で検討、法務省

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004120100090&genre=A1&area=Z10

このニュース、指宿教授のブログで知りました。
昔々、捜査担当検事の証拠評価が弱気すぎ、殺人の罪名が傷害致死になって起訴された事件の公判に立ち会ったことがありますが、公判立会検事としては、検察庁としての結論が出ており今さら殺人に訴因変更はできない中で、被告人の悪質性を立証するため、弁護人に文句を言われ、裁判所に「そこまでは不要でしょう」と苦言を呈されながら、可能な限り被告人質問を行ったことがありました。
法廷では遺族の方々が傍聴されていましたが、判決宣告後、傍聴席から退廷しようとする被告人に対し、「出てきたら絶対殺してやるからな」などと大声で罵声を浴びせ、騒然とした状態になりました。
被告人が退廷した後、遺族の方々の1人から、「いろいろと聞いていただいて、本当にありがとうございました。」と丁重にお礼を言われ、恐縮しつつ、「たいしたことができなくて済みませんでした」とお答えしたことがありました。
このニュースを見て、その時のことを思い出しました。