改正刑法成立、被害者や法曹界に歓迎と戸惑い

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041201ic15.htm

引き上げられた法定刑に呼応する形で、検察庁内部の求刑基準が一斉に引き上げられることになるでしょう。したがって、従来よりも、求刑がぐんと重くなる犯罪が増えることが予想されます。
ほとんど刑事事件を担当しない弁護士は、「先生、求刑何年くらいきますかね?」と聞かれた場合、安易に、これくらい、といった返答をすべきではありません。求刑を聞いた被告人が驚いて卒倒する恐れがあります。よくわからなければ、わからないが・・・と前置きして、重めに答えておくべきでしょう。結構重めに言ってしまったなー、と思うくらいで、おそらく、丁度良い感じになると思います。
昨日まで懲役10年だったものを、今日から懲役15年、というわけにも行かないでしょう。当分の間は、裁判所も、従来の量刑相場を見据えつつ、徐々に重くする方向(なだらかに重くして行く)といった量刑を行うことになると思われます。