逃げ回る検事

今日、検察庁へ送致された身柄事件の関係で、午後1時30分前後ころ、東京地検へ行き、担当検事に面会を求めたところ、検察事務官(以下、「事」)が出てきて、

私: (持参した書類を渡し)お忙しいと思うが、短時間でも担当検事にお目にかかって話したい
事: 今日は件数が多く、また、検事は、その被疑者をまだ取り調べていなくて、会えません
私: 後ほど改めて電話します

その際、午後4時30分から5時ころ、電話してほしいと、その事務官から言われたので、午後4時40分ころ電話してみると、

事: 勾留請求することになりました
私: 電話でいいので、検事と話したい
事: もう帰りました
私: 忙しいのに、帰るのは早いんですね
事: ・・・

要するに、「逃げている」のであろう。そもそも、弁護士が検察庁まで直接出向いているのに、連絡から何からすべて事務官任せにしている横着さが、他人事ながら情けない。
昔、亡くなった伊藤検事総長の著書で、「騙される検事」というのがあって、騙されながら成長する検事像が紹介されていたが、「逃げ回る検事」では、成長しないし、関係者からも信頼されないと思う。対立当事者であるから、意見が合わないことがあるのは当然だが、きちんとした対応をすれば、納得はできなくても理解はできるし、そういったやり取りの中で信頼というものも生まれるものである。
その検事の実名を書くのはかわいそうなので差し控えておくが、おい、逃げ回っている検事、今頃、どうせ勉強もせずに家でテレビでも見ているんだろうが、そんなことしているようでは、誰からも信頼されないし、良い仕事はできないぞ、と声を大にして言っておきたい。