西武グループ  『ワンマン』の末路

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20041119/mng_____tokuho__000.shtml

経営評論家の梶原一明氏は「堤氏は実際、『部下は利口よりばかの方がいい』と発言している。八九年、優勝を逃した森祗晶監督に対して、『監督をやりたければどうぞ』と冷たく突き放し波紋を広げたが、とにかく言葉に神経が行き届かない。強烈な自信を持った“山賊の親分”といった感じだ」と指摘する。

 針木氏も「堤氏は『ウチには組織なんてありません』と発言している。部下は自分の忠実な手足で、“頭脳”は自分一人という考えだ。それゆえ、グループ主要企業の社長も海外に出たことがない人が多い」と話す。

 以前はそれでよくても、事業規模が拡大し組織が巨大になっても経営手法を変えなかった。「ワンマンだった中内氏が引退したダイエーと同じだが、堤氏の方がワンマンぶりが甚だしい」(梶原氏)結果で、環境変化に対応できなかった恐竜のようだ。

「環境変化に対応できなかった恐竜」というのは、言い得て妙です。
どこの組織にも「ワンマン」な人というのはいますが、組織が大きくなればなるほど、トップの目の届かなくなる部分は増えますし、うまく権限を委譲し、人を育てつつ、統括すべきところは統括する、といったことをやって行かないと、西武グループのようになってしまう恐れがあると思います。