ファイルローグ事件について(小倉弁護士のコメント関連で補足)

上記事件に関する私の理解は、「普遍性のない、特定の事例に関する事例判断」ですが、小倉先生の理解は(もちろん、反対する立場から)、「普遍化される危険性のある、非常に問題のある判断」ということで、その辺の捉え方の違いがあるものと私は考えています。
このブログでの小倉先生のコメントは、非常に参考になるもので、是非、広く読んでほしいのですが、表面的に見てしまうと、「ファイルローグ事件の裁判例があるから、リスクをヘッジするために、裁判例に適応した行動をとるべきだ」ということになりかねません。しかし、私の理解はそうではなくて、「多くの人をして、そういった行動へと走らせかねないファイルローグ事件1審判決は、それだけ問題がある」ということを主眼に主張されていると推察しています。