吉田昌郎氏死去「偉ぶらず目の行き届く人 だから部下たちがついて行った」

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/07/09/kiji/K20130709006185590.html

「一生懸命取り組んでいた」「心が痛む」。福島第1原発事故当時の所長だった吉田昌郎氏(58)が亡くなったことを受け、福島県内の首長らからも悼む声が相次いだ。

吉田氏を知る、福島県内の東電社員は「原子力や総務など社内で分け隔てなく付き合い、部下にも気さくに声をかけてくれた。親分肌で偉ぶらず、目の行き届く人。だから福島事故の際も仲間や部下たちがついて行ったのだと思う」と話した。

私は、昔からリーダーシップというものには興味があり、しがない弁護士になって自分自身がリーダーになることはなくなりましたが、その後も興味は継続し、関心、意識している分野になっています。
いろいろなリーダーの在り方がありますが、やはり、その人の持つ人間的な資質、魅力、人格といったものが、緊急危急の際に、人々をひきつけ死地へすら向かわせる上で非常に大きいのではないか、ということを前から感じていて、亡くなった吉田氏についても、上記の記事を読みその感をさらに深くしました。
やはり、人は地位にではなく、人について行く、ということでしょう。

2013年07月09日のツイート

グーグルで内部情報「公開」、環境省が実態調査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130710-00000637-yom-sci

米グーグルのメール共有サービス「グーグルグループ」を通じて国際条約の交渉過程が誰でも閲覧できる状態になっていた問題で、環境省は10日、同サービスの利用が省内の情報管理規定違反に当たるとして実態調査に乗り出した。

この問題は、かなり波紋が広がっていますが、それだけ、この種のサービスが便利でよく利用されている、ということになるのでしょう。確かに、データをクラウドに置いておき、それを複数で共有すれば、いちいち送ったり送られたりせず仕事、作業が効率化、能率化されます。しかし、そこには、クラウドに置き複数が共有できることによる、思わぬ落とし穴が存在している、ということでしょう。前に、ヤフーグループの利用で、弁護士が、様々な情報を不特定多数に閲覧可能な状態にしていたことが問題になっていましたが、問題の根っこには共通するものがあります。
だから、クラウドは、この種のサービスは駄目なんだ、と短絡するのではなく、使う以上はサービスの内容をよく理解して使う、管理・運営する人にはそうしたことに疎くなくよく気が付く人が当たるように注意する必要が高いでしょう。
便利なものの持つ危険性、ということを考えさせられます。