KDDI、MNP で14か月連続首位を獲得 -- 他社ユーザーの獲得に成功し続ける要因は?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121210-00000004-inet-sci

要因として考えられるのが、好調な iPhone 5 に加えて拡充した端末ラインナップと、コンテンツサービスの充実だ。同社は iPhone 5 の発売に合わせて開始した高速通信サービス「au 4G LTE」に対応した Android スマートフォンタブレット端末を冬モデルとして多数投入。LTE サービスを iPhone 5 / iPad 専用として展開しているソフトバンクとは異なり、「iPad」はもちろんのこと「HTC J butterfly」「GALAXY SIII Progre」「Xperia VL」「Optimus G」など注目度の高い Android スマートフォンにも展開することで、ユーザーにとって幅広い選択肢から選べる環境を整えた点は大きいと言えよう。

高速通信 LTE に対応した iPhone 5iPadiPad miniAndroid 端末と"全方位的"なラインナップを揃え、コンテンツサービスの拡充とお得感の高いキャンペーンを展開。そして顧客視点に立ったサービス展開による高い満足度を獲得。これらが総合的に MNP での好調につながっているものと考えられる。12月のクリスマス商戦に向けて、KDDI の準備は盤石と言えそうだ。

やはり、iPhone5iPad、iPadminiを販売している、ということが大きいでしょうね。それだけならソフトバンクと変わりませんが、auは、既に報道されているように、iPhone5で、チューニングを工夫することによりアップルの公称数値よりもバッテリー持続時間を伸ばすことにも成功しており、また、私自身がau版のiPhone5を使用している感想としても、LTEのエリアが比較的広く、それが使えなくても3Gが、ドコモ並までは行きませんが実用上は問題ないレベルで使えて、そういった事情が総合的に見られて利用者を惹きつけているのでしょう。
ドコモではAndroidだけ、ソフトバンクではAndroidも売ってはいるもののラインナップが貧弱で実質的にiOS搭載の端末の一択、という状態であるのに対し、上記の記事でも指摘されているように、auであれば、いずれについてもラインナップが充実していて、利用者には安心感、安定感がある、というのも大きいでしょう。
私が以前から言っているように、現状に加え、販売しているスマートフォンを、国内ではauのみにロックしつつも海外ではsimフリーで使えるようにすれば、さらに利便性が高まりMNPで転入してくる利用者が(特にドコモからの)増えるのではないかと思います。
一時は、スマートフォンタブレットの分野で、ソフトバンクやドコモの後塵を拝していたauでしたが、iOS端末を軸にして大きく巻き返し、飛躍しつつある、ということでしょう。この世界では、あっという間に順位が逆転し、勝者が敗者に、敗者が勝者に変わるものです。

2012年12月09日のツイート

30代の男2人出頭 警視庁、任意で事情を聴取

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121210/crm12121015380015-n1.htm

東京・六本木のクラブ「フラワー」(閉店)で9月、飲食店経営の藤本亮介さん(31)が金属バットなどで武装した集団に殴られて殺害された事件で、事件に関与したとみられる30代の男2人が9日に警視庁に出頭していたことが10日、捜査関係者への取材でわかった。
男らは暴走族「関東連合」(解散)のOBとみられ、うち1人については警視庁捜査1課が凶器準備集合容疑で逮捕状を取っている。捜査1課は男らから任意で事情を聴いており、容疑が固まり次第、同容疑で逮捕する方針。

こういった、数名から十数名といった共犯の疑いがある事件では、その全部までは無理でも多くの被疑者の身柄を同時に確保して取調べを行う、というのが、捜査の鉄則で、五月雨式に取調べを行なっていては、ある被疑者の供述を別の被疑者に確認したり、食い違う供述の中の何が信用できるか見極める、といったことが困難になり、起訴が難しくなりがちです。組織犯罪においては、被疑者側も、そういったことは知り尽くしていますから、捜査を察知すると、蜘蛛の子を散らすように皆で逃げ去り(よく「体(たい)をかわす」「飛ぶ」などと言いますが)、捜査状況を見つつ、逃げ切れないと悟ると、小出しに出頭してきたり、ということも起きがちです。本件でも、どうも、そういった傾向になっている気配がありそうです。
警察としても、逮捕状を取ったり、被疑者として把握している者が出頭してくれば、そのまま帰らせることもできなくなります。身柄を取り、では、起訴出来るだけの証拠収集ができるか、ということになると、供述がまだ得られていない段階で、被疑者の頭数が少ないほど、捜査関係者がよく言う「言いっぱなし」の状態になりやすく、難しい捜査になりがちです。今後の本件捜査の行方が注目されますね。