不振企業もてあそぶ「粉飾アレンジャー」 監査厳格化で“需要急増”

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110515/crm11051512000002-n1.htm

不振企業に接近し、粉飾の手口をアドバイスし、報酬を受け取る「粉飾アレンジャー」。市場関係者によると、5年ほど前からアレンジャーの活動は活発化し始めたという。

市場関係者によると、これまで業績が悪化した企業では、経営幹部が自ら粉飾して、資金調達や株価の維持を図ってきた傾向があったという。「ところが、ここ数年は経営幹部が不正のプロである粉飾アレンジャーに近づき、粉飾をアレンジしてもらう傾向がある」と、この市場関係者は指摘する。

経営幹部だけでなく、日頃から関係がある公認会計士、税理士といった人々の協力も得て粉飾に手を染める、といったことが、従来は往々にしてありましたが、取締りが厳しくなり、資格はく奪といったことにもなりかねないので、そういった専門家の協力者が得にくくなっているという側面はあるでしょうね。資格は特にないが専門知識のある、上記の記事にあるような人物が裏で介在する構造になっている、というのは、理解できます。
目に見える結果を出すことが強く要求され、さりとて、せちがらいご時世で容易に思うような結果も出せない、ということで、こういった粉飾は、一旦手を染めると麻薬のように手を切れなくなるものでしょう。今後も、取締当局との、一種のいたちごっこは続くと思われます。

2011年05月14日のツイート

司法試験、初の予備試験実施 合格者数に注目

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011051501000149.html

予備試験は、経済的な理由で法科大学院に通えない人に受験機会を確保するため導入され、合格者数が注目される。
15日の試験は一般教養、民法、刑法などの短答式。合格者は7月の論文式試験、最終的に10月の口述試験に受かれば、新試験の受験資格が得られる。口述試験の合格発表は11月10日。

私が受験した当時の旧司法試験は、5月の第2日曜日に短答式試験、7月20日頃に論文式試験、10月に口述試験が行われ、10月末から11月初めに最終合格者が発表されていたものでしたが、予備試験は、新司法試験の受験資格が得られるというものではあるものの、旧司法試験と日程が似ていて、何となく郷愁のようなものを感じますね。
どの程度の合格者が出るかにもよりますが、今後は、ある程度法律を勉強した上で法科大学院に入り、在学中に予備試験を受験して、合格すれば中退して新司法試験受験へと進む、といった人も出てくるかもしれません。どの程度の合格者が出るか、注目する関係者はかなり多いでしょう。