不振企業もてあそぶ「粉飾アレンジャー」 監査厳格化で“需要急増”

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110515/crm11051512000002-n1.htm

不振企業に接近し、粉飾の手口をアドバイスし、報酬を受け取る「粉飾アレンジャー」。市場関係者によると、5年ほど前からアレンジャーの活動は活発化し始めたという。

市場関係者によると、これまで業績が悪化した企業では、経営幹部が自ら粉飾して、資金調達や株価の維持を図ってきた傾向があったという。「ところが、ここ数年は経営幹部が不正のプロである粉飾アレンジャーに近づき、粉飾をアレンジしてもらう傾向がある」と、この市場関係者は指摘する。

経営幹部だけでなく、日頃から関係がある公認会計士、税理士といった人々の協力も得て粉飾に手を染める、といったことが、従来は往々にしてありましたが、取締りが厳しくなり、資格はく奪といったことにもなりかねないので、そういった専門家の協力者が得にくくなっているという側面はあるでしょうね。資格は特にないが専門知識のある、上記の記事にあるような人物が裏で介在する構造になっている、というのは、理解できます。
目に見える結果を出すことが強く要求され、さりとて、せちがらいご時世で容易に思うような結果も出せない、ということで、こういった粉飾は、一旦手を染めると麻薬のように手を切れなくなるものでしょう。今後も、取締当局との、一種のいたちごっこは続くと思われます。