原発情報めぐり官邸後手後手 避難指示は日暮れ3時間後

http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201103120582.html
http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201103120582_01.html
http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201103120582_02.html

午後7時すぎ、福島県福島第一原発の避難指示の範囲が拡大することを報道各社に明らかにした。一方、首相官邸はホームページ上に「指示書」を掲載したものの、避難範囲拡大を会見で明らかにしたのは、菅首相が国民に向けて自らメッセージを発した午後8時半、爆発音から5時間後のことだった。
こうした対応に、与党の民主党内のベテラン参院議員は「具体的なデータがないので、『落ち着け』と何度も言われるたびに不安になる」と指摘。鳩山政権時代の閣僚経験者は「情報開示の仕方がお粗末だ。専門家による分析と、政治による説明の仕方は違う」と述べた。

情報というものは、刻一刻と入ってくるもので、時点時点では全容がわからない、全容はしばらくたってからわかる、ということはよくありますが、過ぎて行く時間を無為に過ごすことが取り返しのつかないことになる場合もあり、原発における放射能漏れ、といった事態は、まさにそういうケースだと思います。進行している事態が、どこまで進むかどこで止まるか、そもそも何が起きているかがよくわからなくても、最悪の事態を想定し、先手先手を打って迅速に対応すること、情報はオープンにして無用な不安を煽らないことは、こうした危機的状況においては必須のことでしょう。
情報を出すことによるパニックよりも、むしろ出さないことによるパニック、流言飛語といったことこそ、恐れるべきではないかと思います。

2011年03月12日のツイート

地震情報でtwitterのひとつの可能性示したホリエモンやあゆ

http://npn.co.jp/article/detail/76041434/

あるITジャーナリストは「この有事下でのこのような有名人のツイッターでの行動は称賛に値すると思いますよ。実際、地震直後は関東圏すべてで電話が繋がらなくなってましたし、メールも数時間のタイムラグが生じてしまい使い物にならなかった。でもスマートフォンを持っている人やネットに繋がる環境がある人はツイッタースカイプでリアルタイムに情報をやりとりできていましたね。『無事なう』なんてツイートひとつでもまわりは安心できますからね。それを考えると、数十万人のフォロワーを持つ有名人が積極的に地震情報をRTしていけば、伝達手段としては、ひとつのハブ放送局みたいな役割を果たしているといえますね」と語る。

私は堀江氏のアカウントをフォローしているのですが、安否を尋ねる情報等が次々とリツイートされていて、あれだけのフォロワーがいる人があれだけ動けば、かなりの影響、効果があるだろうと強く感じました。堀江さん、お疲れ様です。頑張ってください。
先ほど、マスコミから、こうしたソーシャル・メディアが災害時に果たす役割、危険性(デマが流れるなど)について、電話でコメントを求められたのですが、いちいち情報の信頼性を確認しつつリツイートできない面もあり、最終的には情報の受け手が、信頼性、確度を見ながら判断するしかないのではないか、情報を流すことに慎重になりすぎると困り切っていて喉から手が出るほど情報がほしい人にとって、かえって有用な(裏は取れていなくても)情報が届かないことになりかねない、といった話をしました。中には、デマや正確ではない情報も流れてはいると思いますが、ツイッターがフルに稼働することで、以前であれば入手できなかった情報が入手できていることは間違いないでしょう。
この貴重な経験を、今後、検討材料として、災害時、緊急時のソーシャル・メディアの活用にさらに役立てることができれば、という気がします。