三浦綾子記念文学館:「想い出ノート」が100冊超える

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100920k0000e040019000c.html

三浦文学は、愛や命、「人はいかに生きるべきか」などをテーマにしただけに、悩んだり、くじけそうになった時に訪れて立ち直ったことなど、メッセージには思い入れの強いものが多い。「自殺しようと思っていたが思いとどまった」との記述もあったという。パネル展示では、留置場で初めて三浦作品を読んで感動し、「二度と同じ過ちやつまずきを起こさないと誓わせていただきます」と再出発を約束した内容などが紹介されている。

私も、ここには2、3回行ったことがあり、その際、このノートを読んだことがありますが、人はいかに生きるべきか、といった、三浦文学のテーマを、どことん突き詰めて考えている人の思いが綿々とつづられていて、厳粛な気持ちになったことが思い出されます。
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし」という、三浦文学の中核となる名作「塩狩峠」で描き出された大きく深いテーマが、改めて思い出されます。

2010年09月19日のツイート

漁船衝突 日本、対応変えず…日中閣僚交流停止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100920-00000002-maip-pol

中国漁船衝突事件を巡り、中国政府が閣僚級の交流停止という対抗措置を発表したことで、菅直人首相は米軍普天間飛行場移設問題に加え、新たな日本外交の“火種”を抱え込んだ。だが、日本側は「中国側による日本の法体系無視」(外務省幹部)として一歩も引かぬ構え。胡錦濤国家主席来日が予定されている11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに沈静化できるかどうかが焦点となる。

日本側は、純然たる刑事事件と見ているわけですが、中国側は、領土問題が絡んだ政治的事件と見ていて、元々、事件に対する認識、理解が異なるので、事件が生きている限り歩み合える可能性はないでしょう。
捜査の在り方としては、中国側が何と言おうと、真相を解明し犯罪の成否を見極めるしかありませんが、犯罪事実が認められたとしても、問題となっているのが公務執行妨害罪で、一般的には起訴猶予もあり得る罪名ではあるので、処分については、証拠関係も見つつ慎重に検討する、ということになるでしょう。
日本側でも、水面下で、起訴するかどうかについて、様々な動きが、勾留延長期間中に、さらに繰り広げられそうです。