「悔しい」ヤクルトの古田兼任監督、涙の退任・引退会見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070919-00000513-yom-spo

開幕当初から、3位までが進むクライマックスシリーズ出場が果たせなければ、けじめを付けるべきと考えており、7月に続投要請を受けて以降も低迷が続いたため、辞意を固めたという。

安倍首相に限らず、人間、引き際というものは難しいものです。テレビニュースでも、涙にむせぶ古田監督の姿を見ましたが、なぜか、自分が検察庁を辞め、最後の勤務先であった千葉地検を、荷物を詰めた重い紙袋を両手に持って、寂しく去った時のことが思い出されました。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050831#1125451285

古田監督には、当面、外からプロ野球を見つつ、さらに見識を高め、捲土重来を期してほしいと思います。

銃事件ねつ造 高検『地検調査待つ』

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007091902049900.html

検事が暴力団組長と取引 拳銃事件の捏造図る
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070918#1190072414

の続報ですが、高検次席が、

調査結果がまとまる時期についても「いつになるか分からない」とした。

などと他人事のように言っているようでは、国民の不信感が増すばかりでしょう。地検任せにして静観すべき問題かどうか、再検討が必要ではないかと思います。
疑問を感じるのは、

武井次席はさらに一般論と前置きした上で、検事が接見禁止中の容疑者同士を取調室で同席させることや、容疑者が外部へ電話することを認めることについて「ただちに違法とはいえない」と述べた。

とあることです。上記のような「同席」は、取り調べの一環として必要になる場合もないとは言えず、必要な範囲内で行われれば接見禁止の対象外と考えられますが、外部への電話は、明らかに接見禁止決定に反しており、それを検事が認める行為を適法とする根拠は見出し難いと思います。
こういうことを言っているようでは、接見の際、仕切り板越しに携帯電話を押し当て、被疑者・被告人に外部と通話させるような弁護士の行為(懲戒になっている例があります)を、検察庁として非難し、懲戒請求する、といった毅然とした対応ができなくなるのではないかと、大きなお世話かもしれませんが、危惧されます。

容疑者が同情誘う必須アイテムはマスクと車いす!?

http://www.chosunonline.com/article/20070919000054

朝鮮日報の記事ですが、今後、裁判員制度が導入される日本でも他人事ではないように思います。

東国大学警察行政学科の李潤鎬(イ・ユンホ)教授(犯罪学)は「世論の同情を買う事件では、判事たちが低い量刑を宣告するが、負担をより少なく感じる可能性がある。今後、陪審員制度が正式に導入されれば、被告人が法廷で同情を誘う言葉や行動がさらに多くなるだろう」と語った。

現在の日本の刑事裁判では、職業裁判官相手の同情狙いのパフォーマンスが奏功する可能性は低いと言えますが、そこに裁判員が入ってくれば、事情が変わってくる可能性があると思います。ただ、やりすぎて逆効果、という恐れもあり、職業裁判官であれば気に留めないようなことが、裁判員の逆鱗には触れて、取り返しがつかないことになる、という事態もあり得るかもしれません。
昔、ある地検で勤務していた際、証人として出廷した恐喝事件の被害者(被害者ではあるが、したたかな人物)が、会社で着ている作業服姿で出廷し、弁護人の厳しい反対尋問にも耐えて、尋問後、「やられたな」という表情の弁護人から、「あの格好は検事さんがさせたんですか」と、やや恨みがましく言われたことがありました。私の差し金ではなかったので「違います」と否定しましたが、その証人は、真面目に額に汗して働く中で被害にあった「被害者」を、その服装も含め、見事に演じ切った(証言に嘘はなかったものの)という面があり、出廷する際の服装というものも大切なものだ、と思いました。
上記の記事を読んで、その時のことが思い出されました。

首都高速、都内は400円〜1200円・距離別料金、来秋めど導入

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070920AT3S2001P20092007.html

首都高案では、都内を中心とする東京線について、通行距離3キロメートル未満は400円、32.5キロ以上は1200円に設定。その間は1キロから1.5キロ増えるごとに、50円ずつ段階的に加算する。10キロ以上19キロ未満の距離帯だけは700円で固定する。一律700円の現行料金に比べ、10キロ未満だと値下げ、19キロ以上だと値上げになる。

「高速」道路を名乗っているわけですから、「低速」道路としてのサービスしか提供できなかった場合は、一種の債務不履行として、大幅に減額するとか無料にする、という措置も組み合わせるべきでしょう。
首都高を箱崎経由で東京拘置所に通うことが多いので、あの低速状態で「高速」料金を取られてしまうことには納得できません。
ETCで管理できるわけですから、走った距離に応じてマイレージがたまるとか、できることはいろいろとあるでしょう。さらなる工夫を期待したいと思います。