厚労省課長補佐だった…官舎に侵入、赤旗配り逮捕の男

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000216-yom-soci

私の実家は、共産党員でも、共産党の支持者・シンパでもありませんでしたが、近所に国鉄(懐かしい響きです)職員で共産党員のおじさんがいて、私が子供の頃、お付き合いで赤旗日曜版をとっていました。
気の良いおじさんで、革命を目指しているようには見えませんでしたが、心密かに期するものがあって、子供の私にわからなかっただけだったのかもしれません。
子供なので、わけもわからず赤旗日曜版を読んでいましたが、結構、おもしろく読んでいたのを覚えています。
そういった個人的な思い出話はどうでもよいのですが、この事件、形式的には犯罪構成要件に該当するとしても、逮捕された10日といえば土曜日で役所は休日のはずで、休日に赤旗を配っていた行為が国家公務員法に違反するということで、わざわざ送致されるのであれば、

http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2005/09/post_5a97.html

で指摘されているような「集票マシーン」行為などは、真っ先に摘発されるべきではないかと思います。
世の中、不公平が大手を振ってまかり通っていますね。

「小泉チルドレン」育成へ…首相、新人の派閥入り規制

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000015-yom-pol

首相はまた、武部氏に「新人教育の場をすぐ作らないといけない。派閥に入らなくても国会や党の情報が入るようにすべきだ」との考えを示した。これを受け、党執行部は派閥に代わって党が新人教育や国会連絡などを担う仕組みを早急に検討する方針だ。

83人の初当選者のうち、現時点で派閥入りを明言しているのは10人程度にとどまっている。

人間には「群れたがる」性質があり、派閥が完全になくなることはないと思いますが、求心力はますます党へ移って行き、自民党内の派閥の影響力は、今後、さらに低下するのでしょう。
良い意味でのリーダーシップと、良くない「独善」「独裁」は紙一重という面があるので、国民は、自民党の今後を注意深く見守る必要があるでしょう。

自民、勝ちすぎで1議席損 名簿登載足りず、社民・保坂氏が当選

http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20050912/eve_____sei_____012.shtml

その保坂さん、初めて立候補した96年総選挙でも小選挙区で落選、得票は有効投票総数の10%にも満たなかったが、比例単独1位だったため、全国でただ1人、小選挙区5位から復活当選した。新制度の“マジック”として注目されたが、その後批判が集まり法改正された。
今回は単独2位だったが、1位の重複立候補者の小選挙区での得票が有効投票総数の10%に満たなかったため、保坂さんがきっかけで改正された法によって除外され、その保坂さんに議席が回ってきた。

こういうラッキーな人も珍しいでしょう。「選挙の神」に全面的にバックアップされているのかもしれません。正に強運の持ち主です。
こういうこともあるので、人生、簡単にあきらめてはいけない、ということが言えると思います。
郵政民営化賛成派や小泉チルドレンばかりでは議論が深まらないので、議論を深めるためにもご活躍を期待したいと思います。>保坂氏

粉飾「会計士に相談」 カネボウ元常務供述、取り調べへ 

http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY200509120331.html

昔、検察庁にいた時の上司で、難しい案件について報告すると、「僕は聞かなかったことにする。」とよく言っていた無責任な男がいましたが(今はどこかで検事正をやっているそうで他人事ながら心配ですが)、こういう報道を見ると、専門家というものは、重大なこと、重要なことを聞いてしまったときには、「聞かなかったことにする。」では済まない、ということを強く感じます。
聞いてしまった場合、是正すべき点は是正してもらう、言うべきことはきちんと言う、言ったことが容れられない場合は潔く職務から身を退く、といった適切な対応をしないと、後日、自分自身も厳しくその責任を追及されかねないということでしょう。

カネボウ粉飾事件で会計士4人逮捕

http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY200509130177.html

遂に塀の内側へ落ちてしまいましたね。

中央青山監査法人
http://www.chuoaoyama.or.jp/
「当法人のカネボウ関与社員(当時)の逮捕について」
http://www.chuoaoyama.or.jp/pr/press/prpre050913_0101.html

この逮捕につきましては、当法人も全く予期しなかった事態であり、非常に驚いていると同時に今回の事態を深刻に受け止めております。

逮捕された4名中、3名は「代表社員」ということですが、

http://www.chuoaoyama.or.jp/pr/company/index.html

を見ると、1321名の公認会計士中、社員は438名、代表社員はさらにその中で263名ですから、「組織の末端の不心得者が暴走しました」では済まないでしょう。
監査法人に対する巨額損害賠償請求に発展する可能性が高いのではないかと思います。認定されれば故意犯ですから、多分、保険はきかないでしょうね。

「各サービスのご案内」
http://www.chuoaoyama.or.jp/pr/service/index.html

「リスクマネジメントソリューション」とか、「CSR支援サービス 」もあるのが、不気味です。
自らのリスクが管理できず、社会的責任が果たせていない組織が、他者のそれらをとやかく言えないでしょう。

札幌高裁に刃物男、警察官が負傷 現行犯逮捕

http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY200509130258.html

始まった直後に、刃渡り約20センチの包丁を手に「準備書面があります」と言いながら、3人の裁判官らに近づいた。職員が割って入り、裁判官や職員は別室につながる通路に逃げ込んだ。

かなり危ない状況だったようですね。アメリカでは、法廷で裁判官が射殺されるといった事件も起きているようですが、今後、我が国でも、この種の事件が増えることはあっても減ることはないでしょう。
面倒でも、裁判所入口で金属探知器を使用した所持品検査を励行するとか、裁判官・書記官室の出入口はオートロックにするなど、セキュリティ対策の強化は避けて通れないでしょう。
これは、法律事務所についても言えると思います。

「会計士が連結外し助言」 粉飾決算でカネボウ関係者

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005091300171&genre=C4&area=Z10

特捜部は、監査法人の理事長自宅までガサをかけたということですが、この事件を、単なる特定の公認会計士による暴走、個人的犯行といったものではなく、監査法人ぐるみの組織的犯行という疑いを強く抱いている可能性が高いでしょう。

法科大学院におけるゼミの効用

非常勤講師を務める法科大学院で、正規の講義終了後、夏期休暇期間を利用して補講を行っています。正規の講義で使用していたテキスト(事例問題に解説がついているもの)を引き続き使用し、検討していなかった問題をゼミ形式で検討するというスタイルで進めています。
進めていて感じるのは、具体的な事例を検討することが法的思考力の涵養に役立つと思われることや、参加者が発言し、講師が答えや示唆を与えつつ検討を深めることで、分析力や解釈力がつくであろうということです。
本を読むことも大切ですが、適切な指導者の下で議論することも勉強になるので、そういった機会がない法曹希望者は、できるだけ、そういった機会も持つようにしてほしいと思います。

精神科医の尋問を実施 松本被告の精神鑑定で高裁

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005091200305&genre=D1&area=Z10

今日、東京高裁10部の公判があり、3名の裁判官のご尊顔を拝見しましたが、心なしかお疲れのように見えました。裁判長は、元々、「ふにゃっ」とした感じの方ですが、「ふにゃふにゃ」という感じになっていましたから、やはりお疲れなのでしょう。