ブログを続けるためには

最近、書店へ行くと(習慣として一日一回は行かないと落ち着かないのですが)、ブログに関する書籍を見ることが多くなりました。また、私がブログをやっていることをご存じの方も結構いて、私のブログについて質問されることも徐々に増えてきました。
よく聞かれるのは、「毎日、よく書けますね。」ということでしょうか。私の場合、幸いにして(?)、忙しくて寝る暇もない、といった超多忙な状態ではないので、朝、出かける前とか、昼間のちょっとした時間、帰宅後の時間などに、インターネットでニュースを見たりしながらブログをやっている、という状態です。特にわざわざ時間を作って、という感じではありません。
「続けるコツは何ですか?」ということも、時々聞かれます。なかなか難しい質問ですが、私なりに分析してみると

1 続けられるスタイルにする(取り上げるテーマ、書くスタンス等々)
2 自分の仕事と、適度に距離を置く
3 ブログを見ている人のことを、過度に意識しすぎない
4 ブログにより結果を出そうとあせらない
5 ブログを楽しむ余裕を持つ

といったことではないかと思います。
1は、よく考えると当然のことですが、あまり肩に力が入りすぎたり、自分の頭の中でいくつかしかないテーマについて書くようなブログにすると、すぐにネタが尽きてきて続かなくなります。また、方向性とか趣向が限られていると、やはり、遠からず限界が見えてくるでしょう。その辺は、ブログを始めるにあたり、検討しておいたほうが良いと思います。
2は、既に指摘されているところですが、仕事に密着しすぎた内容のブログにすると、所属する組織、仕事上接触する人々との関係が悪化する恐れが出てきます。また、守秘義務など、職務上守るべきルールに抵触する危険性もあるでしょう。仕事を通じて得る知識、経験とか、そもそも自分が持つ専門性といったものを生かしたほうが、ブログは充実すると思いますが、やはり、自分の仕事との適度な距離を保つという姿勢が必要だと思います。
3は、意外と難しい面がありますが、自分のブログを見てくださる方が増えてくると、「気の利いたことを書かなければ」「目立たなければ」といった気負いが生じてくる可能性があります(私自身はそういう気負いはありませんが、他のブログを見ていると、どうもそういった気負いがマイナスに働いているのではないかというものも散見されます)。ブログは、基本は「日記」とはいえ、(プライベートモードにしているような場合を別にして)インターネット上で不特定多数に公開しているものであり、良い意味で、適度に「見られている」ことを意識することは有益ですが、それが過度にわたれば、かえって無用な誤解、反発を招いたりする恐れがあるでしょう。そうなると、時々話題になる「炎上」とか、自滅につながることにもなりかねません。
4は、最近、一種の流行になりつつあるアフィリエイトに見られるような傾向を指しています。ブログによって、商品が売れお金が入る、とか、顧客がついて仕事が入ってくるとか、確かにそういった良い結果が生まれることもありますが、そういった結果を性急に出そうとすれば、ブログがつまらなくなると思いますし、そういうつまらないブログを継続して見たいという人もいなくなり、結局はブログが続かなくなると思います。
結局、5の通り、自分のブログですから、楽しむ余裕を持ちながら、1から4のような点に留意するのが、自分で満足できる形でブログを続けるコツなのではないかと思っています。

求刑と量刑(その1)

中山教授のブログ

http://knakayam.exblog.jp/1635527/

や、岡口裁判官のブログ

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20050515/p1

で、刑事裁判における検察官の求刑や、裁判所による量刑について言及されていた。
私の実感でも、近時、求刑が目に見えて重くなっており、それに影響されて、量刑も相当重くなっていると思う。
公知の事実であるが、検察庁内には、求刑基準というものがあって、各検察官に配布されている(部外秘として厳重に管理されている)。
おそらく、その求刑基準の中で、特に、人の生命、身体、財産に対する犯罪(殺人、傷害致死、強盗、強姦など)や営利目的の薬物事犯、その他の組織犯罪全般に適用される基準が、この5年くらいの間で、大きく引き上げられているのではないかと思う(なぜ5年と言うか、というと、私が退職する平成12年8月までに、そういった動きが顕著にあったという記憶がないからである)。
上記の中山教授のブログのコメント欄で、例として、

連続強姦で平成7年の8件で7年、平成16年の7件で15年でした。

と紹介されているが、平成7年と平成16年の間に、上記のような大きな動きがあったと見れば、ここまで大きな差がついていることの説明がつく。

(続く)

竹ノ塚踏切事故、現場の不安置き去り 係員大半が危機感

http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200505140239.html?t

関係者によると、保安係の間では「通行者の便宜のためとはいえ、内規に反した遮断機操作は危険」との意識が高まっていた。このため係員の危機感を重くみた同駅の保安係の班長が03年1月、現場踏切で遮断機操作を担当する16人の係員を対象に無記名のアンケートを実施した。

 保安係の裁量でロックを解除できないよう設備を改良するかどうかの是非を問うたところ、11人が「賛成」と回答した。このアンケート結果は駅の当時の助役と、同駅を管轄する組合支部の担当者に伝えられた。

こういった経緯があるので、最近の

<踏切事故>東武鉄道本社を異例の再捜索 警視庁
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050413#1113360282

といった動きになっているのでしょう。
現場の係員にしてみれば、開かずの踏切で、待っている人々から毎日文句を言われ、辛かったものと推測されます。
逮捕、起訴された係員の刑事責任追及だけにとどめるて中途半端に終わらせるべきではないと感じます。

若い男運転のワゴン車、警察官を屋根に乗せ6キロ逃走

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050515-00000102-yom-soci

小林巡査部長が車の屋根にしがみつく形となり、車は逃走。パトカーが追跡したが、そのまま国道を時速約100キロの猛スピードで蛇行運転するなどし、約6キロ先の同市昌栄町で小林巡査部長を振り落として逃げた。小林巡査部長は頭や肩に軽いけが。

同署で公務執行妨害容疑で調べている。

これは、公妨だけでなく、殺人未遂も十分成立する可能性があるでしょう。これで、公妨だけで済むようでは疑問ですね。