検事が被告の妻に「自白させて」圧力・二審で無罪確定

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20041220AT5C2001220122004.html

原告側は「検事の発言は無罪を信じる妻の気持ちを踏みにじるもので、黙秘権も侵害された」と主張している。

違法な行為があったかどうかは、何とも言えませんが、公判継続中に、被告人の妻に対し、当該事件に関してあれこれ言う、というのは、それ自体、検事としての適切な行為とは言いにくいと思います。
これが、もし、若手検事によるものであれば、指導体制も問われるべきでしょう。

元AV女優の黒木香さん、出版社などに賠償求め提訴

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041220i512.htm

訴えによると、女性は1994年6月に芸能活動をやめたが、99年から2003年にかけて、DVDを販売されたり、雑誌の記事で無修正のビデオの内容を詳細に紹介されたりして、肖像権やプライバシー権を侵害されたとしている。

これだけでは事実関係がよくわかりませんが、この人が販売を許諾したビデオとかDVDが販売されて流通している、という状態にとどまっているのであれば、権利侵害を主張するのは難しいと思います。
肖像権については、当初の契約でどこまでカバーされているかが争点、プライバシー権については、表現の自由との利益較量の中で、どちらが優越すると言えるかが問題、と思います。引退した人について、興味本位で「あの人は今」といった形で私生活を暴き立てるような行為は、プライバシー侵害になりうるでしょう。