著者の本は、昨年、
を読んでなかなかおもしろく、「帝国ホテル」のほうも読んでみたいと思っていたのですが、最近、名古屋方面へ出張したついでに、久しぶりに明治村を訪れて、旧帝国ホテルライト館を見学する機会があったので、こちらも読んでみました。
フランク・ロイド・ライトの足跡や、ライトに帝国ホテル設計、建築を依頼した当時の帝国ホテル支配人林愛作の生涯など、ゆかりの人々に目を向けつつ、ライト館の歴史が綴られていて、分量も内容も読みやすく、好印象でした。
素晴らしさが強調されるライト館ですが、地盤に問題があったり雨漏りがひどかったりと、かなり問題もあったことも指摘されていて、神格化するだけでなく、建物としての客観的な、等身大の評価も避けては通れないことも感じました。