第2世代「iPhone SE」はなぜ安いのか

第2世代「iPhone SE」はなぜ安いのか【西田宗千佳のイマトミライ】-Impress Watch

しかし、iPhone SEは、過去のことを考えても、非常に長く販売される製品になる可能性が高い。ならば、そのうち量産によるコスト低減はさらに効いてきて、利益率は向上していくことになるだろう。

すなわち今のiPhone SEは、「決して赤字ではないし、それなりに安価に作れているものの、先々もっと利益率が上がることを想定して作っている」可能性が高い。

アップルがSEを「お買い得」なモデルにするのは、長期的戦略としてその方がいいからだ。

なぜここまで安いのか、について、説得力ある推定がされていて、なるほど、そうなのかな、と感じるものがあります。

iPhoneは、高性能化に伴い、次第に高額化もして、ミドルレンジ以下はAndroidの独壇場状態になっていた面があります。そこに切り込もうとしたのが初代iPhoneSEですが、おサイフケータイ機能が使えなかったり、ミドルレンジのAndroid人気機種に比べて物足りないものがありました。

新iPhoneSEでは、今までの足りなかったものが補われ、上記の記事にもあるように、スペックはミドルレンジのAndroidを凌駕するものがあって、確実に売れるでしょう。国民所得がそれほど高くない国でも、これなら何とか買えるという人がかなりいるはずです。確実に大きな利益を出す、アップルにとって隠れたドル箱的な製品になる可能性が高いと私も思います。