https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180612-00000006-wordleaf-soci
メインのキャスターに芸能人を据えれば、視聴率のアップにつながりますから、視聴率を優先した結果と考えることができます。また、同じ社員でも顔と名前が知られていない記者を出すよりも、局アナに意見を言わせた方が、視聴者に対する印象も強くなりますから、これも同じ効果を狙っているのかもしれません。
こういう現象をいけないとは思いませんが、やはり、要所要所で専門家がきちんと意見を述べるという体制にはしておかないと、視聴者をミスリードしかねませんし、番組のクオリティを維持することが困難になるでしょう。
私は弁護士で、検事の経験もあり、事件、事故についてはそれなりの専門性がありますが、そういう私が見ていて、なぜこんなことをわざわざ言っているんだろうかと、番組で出てくるコメントに問題を感じることは少なくありません。
弁護士でも、事件、事故について知識、経験が豊富という人ばかりではなく、そういう人はむしろ少ないのですが、かなり無理をして、知ったかぶりをしてしゃべっている弁護士というのも見かけることが最近は増えているような気がします。時間に追われ、番組を作っってしまうことに目を奪われがちなのは、取材を受けることが時々ある身としてもわかりますが、そういう状況が、誤報や人権侵害を生み出す原因にもなるということを、きちんと意識して適正な番組作りを心がけるべきなのだろうと思います。
