骨折してもフルスイング=「大好きな野球」一筋−衣笠さん

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180424-00000068-jij-spo

練習に打ち込み、振った後に体勢を大きく崩す程のフルスイングを身に付けた。山本浩二と並ぶ広島の主砲に成長。入団時の弱小チームも黄金期を迎えた。

私が物心ついた時に、衣笠氏は広島の中軸バッターでした。今の広島カープの礎を築いた一人と言っても過言ではありません。早すぎる逝去は残念でなりません。
連続試合出場中、記事にあるように、怪我をしたりスランプになって打率が2割を切るか切らないかくらいになったこともあり、そういう状態でありながら記録達成のために無理して出場させている、しているのではないかという批判の声も根強くあったものでした。そういう時に、たまたま私が広島市民球場に観戦に行った際、試合開始前か選手交代時の守備練習で、衣笠氏がサードベース近くで考え込んでいる感じでうつむいてとぼとぼ歩いていて、転がってきたボールになかなか気づかず、あっという感じで気づいて拾い上げていた姿が、なぜか今でも印象に残っています。残した結果は偉大なものでしたが、その道は平坦なものではなかったことを、印象に残るその場面とともに思い、偲んでいます。
謹んでご冥福をお祈りします。