https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00000026-mai-soci
容疑者は10月31日に死体遺棄容疑で逮捕された後、一連の事件の被害者について「ロフトの手すりにロープを引っかけ、首をつるした」などと供述していた。
このような連続殺人事件で、各被害者について遺体など一定の証拠が収集されている場合に、どの事件から逮捕、勾留して捜査の対象にしていくか、警察当局としては慎重に検討した上でのことと推測されます。検討要素としては、殺人罪での起訴の可能性の高さ(遺体、遺留品、メッセージのやり取りなどでの承諾殺、自殺関与という主張の排除)のほか、時系列上、最後のほうに位置する事件から手をつけたほうが、被疑者の動機や犯行手段、方法の確立度が高く解明しやすいという考慮も働いている可能性があると思います。
動機の解明の上では、単なる印象論や憶測の域を越えた、科学的な心理分析を併用する必要性も感じられ、捜査手法についても、従来のものにとらわれず考え実行していくことが求められているように感じられます。