渡辺淳一文学館、中国の出版社が購入 札幌

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160920-00000087-asahi-soci

渡辺さんは北海道出身で「失楽園」「化身」などの作品で知られる。文学館は大王製紙が「社会貢献」として1998年に開館。建築家・安藤忠雄氏の設計で、直筆の原稿や写真などを展示している。年間入館者数は近年、ピーク時の4割程度(約3千人)と低迷していたが、渡辺さんの作品は中国でも人気で、近年は中国人の訪問が増えている。

人気のあった俳優、小説家等であっても、特に没後は、徐々にファンも亡くなったりして、こうした記念館、文学館の運営も困難になりがちです。貴重な展示品があったりして惜しいものではあっても、運営上、赤字が常態化するようでは継続困難で、関係者としては頭が痛い問題でしょう。そういう中で、上記のような動きは、1つの活路と言っても良いのではないかという気がします。
日本だけ、日本語だけとなると、どうしても1億人余りが対象と限定されてしまいますが、そこに限定せずにうまく対象を広げていくことは、幅広く検討されるべき今後の課題でしょう。
亡くなった渡辺淳一氏が、あの世でこのニュースを聞いたら、どういう感想を述べるだろうかということも頭に浮かびましたが、否定的なものではないだろうと思いました。