天皇の退位容認85% 政府、世論背景に議論へ

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016080401001680.html

天皇陛下生前退位を巡り、共同通信が緊急の電話世論調査をしたところ、現行の皇室典範には規定がない生前退位について、85・7%が「できるようにした方がよい」と容認していることが4日、明らかになった。

日本国憲法は、第2条で、「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。」と定めていますが、世襲とは、あくまで血縁関係で、ということであり死亡しなければ地位が承継できないとしているわけではありませんから、生前退位ができるかどうかは、憲法の趣旨に沿う範囲で、法律の一種である皇室典範の定めるところに委ねていると見るのが自然かつ合理的でしょう。
それと当時に、天皇の地位に一旦就いたらいかなる理由があっても生前退位できない、ということになると、健康状態等により人として人らしく生きることが困難になりかねず、あまりにも酷なことになりかねません。日本の伝統という観点からも、江戸時代までは生前退位の例は例外ではなくごく普通にあったわけですから、明治後の150年程度の状態を「伝統」としてこの問題を論じるのは適当とは思われません。
もちろん、みだりに生前退位が行われるようでは皇位が不安定なものになりかねず弊害もあり得ますから、生前退位ができる場合やその手続などを、皇室典範において明確に定めておいて、国民が納得でき、体内的にも対外的にもきちんと説明できるような、生前退位のルールを定めておいて、それに則り粛々と進めるのが、私は適当だろうと考えています。
日本国の「象徴」である天皇の地位が、今後も末永く安泰なものとして継承されるように、皇室典範で他に見直すべきところは見直すことも含め、慎重に、かつ積極的に改めるべきところは改める、そういう対応が必要だろうと思います。