HTC One A9レビュー:一言でいうとAndroid版iPhone。でも値段は半分

http://www.gizmodo.jp/2015/10/htc_one_a9androidiphone.html

あれこれ言って結局何が言いたかったのかと言うと、A9はただのAndroidiPhoneではないということ。かなり似ている、かーなり似ているけれど、iPhone 6や6sから乗り換えたらそれは間違いなく違いに気づく。ただ、iPhoneみたいなAndroid端末が欲しいと思っていたユーザーにはHTCのこの策略がはまるのではないだろうか。

HTCのハイエンドスマートフォンの流れとしては、M8→M9で、HTC独自のUIであるHTC SENSEの使いやすさも相まって実に完成度の高い、使い始めるとはまる良い端末なのですが、残念ながらHTCが利用者に訴求する力を失ってしまっていて、売れない→ネガティブに語られる(あるいは語られもしない)→ますます売れないという悪循環に陥っている面があります。この辺で悪循環を断ち切りたいと打ち出してきたのが、このA9という印象を受けます。M9のスペックを落としたミドルレンジの端末にしていますが、それだけに手頃な価格になっていて、何と言っても売りは、記事にあるように「iPhoneもどき」の外観でしょうね。ただ、ここまで似ていると、気持ち悪さや物真似への反発、嫌悪も招きかねませんから、賭け的なものもあるのではないかという気はします。
Androidに馴染んでいる人やhtcファンには、手頃でお得な端末、という位置付けになると思いますが、ここまでiPhoneが大きく伸び、Android陣営ではNexusシリーズが次々と魅力的な製品を出し、それに対してサムスンも必死に対抗し、といった構図の中で、HTCがどこまで踏ん張って独自の立ち位置を確保できるかというと、かなり厳しいものがあるのではないかと言わざるを得ないものがあります。私個人的には、合併でもしてソニーHTCにでもなってもらって、個性的、魅力的なAndroid端末を出してほしい、という気がしているのですが。