新版 人生を変える80対20の法則

新版 人生を変える80対20の法則

新版 人生を変える80対20の法則

参加している勉強会の課題図書に指定されていて、かなり前に旧版を買って拾い読みしておもしろく感じたことを思い出しながら、今回は最初から最後まできっちりと読み通しました。
全体のうちの一部が、かなりの部分を生み出している、とする、いわゆる「パレートの法則」は有名で、本書では、これを「80対20の法則」として(例えば、仕事全体の20パーセントが80パーセントの利益を生み出している)、仕事や生活の上で、その法則をうまく生かして充実、成功を生み出して行くことを提言しています。昔、拾い読みした時もおもしろい本だなと感じたものでしたが、きっちり読んでみると、様々な具体例をわかりやすく引用していて、おもしろく、参考になる内容でした。
読んでみて感じたのは、結局、様々な物事において、「選択と集中」が必須で、有限なリソースをいかに効果が出るものへと効率良く集中するかが、人生のあらゆる場面で問われているように思います。ただ、本書の中でも批判として照会されているように、特に仕事以外の個人の生活などにおいては、無駄だから切り捨ててしまう、では片付かないこともあり、また、目に見えている今は一見無駄に見えても将来には大化けして開花するといったこともありますから、余裕を持たせながら、遊びの部分もうまく維持しつつ、人生の潤いを忘れないようにしながらバランス良く進めることも大切ではないかということも、読んでみて感じました。
私も、仕事や様々な物事に追われて、忙しい忙しいで毎日が過ぎて行きがちですが、本書での提言をうまく受け止め生かしたいと思いました。