東京大学に受かって蹴った人は46人 一体どんな人か

http://yukan-news.ameba.jp/20140317-139/

では、どのような人が東大を蹴るのだろうか? 受験雑誌の編集に携わっている男性は、こう語る。 「まず前提として、ここ10年来『東大<医者』という流れが確実に存在します。開成や灘といった超一流校で顕著ですが、『東大には受かる実力があるものの、東大の理III(≒医学部)は厳しい』というレベルの子が、京都大学や他の国立大学、さらに私立の医学部を狙うというもの。
東大の理I理IIに合格して博士課程に進んでも、就職に苦労することがある時代ですから、『それなら食いっぱぐれのない医者に』と考える子が確実に存在する。東大の理I理IIに受かっても、慶応の医学部あたりに受かれば、そちらを選ぶという選択肢は十分にありえます」

これは、「ここ10年来」どころか、かなり前からある流れでしょうね。私が大学を受験したのは昭和57年、昭和58年ですが、その当時、国立大学の特に上位、中位くらいまでの医学部を目指して合格するような人は東大の理系(理Ⅲ以外)を受験しても十分合格するようなレベルにあったと思いますし、そのような状況は、その後現在に至るまで大きくは変わっていないでしょう。当時と比べると、医師の世界もせちがらくはなっているようで、それでも本人は医学部進学の意思が強いものの、周囲の勧めで東大を受験したがやはり医学部に進学するため辞退する、といった人が、多数にはならないものの、毎年、一定数はいるのだろうと推測されます。
優秀な人には、いろいろな可能性、選択肢があって、迷うもので、そういう迷い方ができるようなレベルではなかった私としてはうらやましい気がします。とはいえ、進路は選択せざるを得ず、時は確実に過ぎるものでもあります。進路選択が自分にとって良かったのか、特に優秀な人にとっては自問自答しながらの人生でもあるでしょう。