顔に入れ墨、マオリ女性の入浴断る 北海道の温泉施設

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130912/crm13091213340012-n1.htm

女性はマオリ語講師(60)で、マオリの伝統文化の入れ墨を唇とあごに入れている。北海道平取町で開かれていた先住民族の言語を学ぶ会合に招かれていた。8日午後、恵庭市の温泉施設を関係者ら約10人と訪れた際、従業員が入浴を断ったという。
関係者が抗議したが、温泉施設側は「利用者に安心して入浴していただくため、入れ墨の入っている方は一様に断っている」と受け入れなかった。

入れ墨、タトゥーは、日本では反社会性のシンボルのように捉えられて、こうした施設では「入れ墨のある方はお断り」になっているのが普通ですが、民族、国によっては、そうした意味合いなく、カルチャー、ファッションとして入れていることもよくあって、上記の記事にあるような一律、機械的な対応が、かえって、差別といった問題に発展してしまう難しさがありますね。
私が時々利用しているジムは、外国人の利用者が比較的多いのですが、ロッカールームで、腕などに入れ墨を入れている外国人がいて、特に問題がある印象も受けませんが、これが、例えば日本人の私が背中に小さくても観音様とか菩薩様の入れ墨でも入れていたら(入れていませんが)、他の日本人に気味悪がられてジムから排除されてしまう可能性が高いでしょう。どこの国の人間かで区別するのも、おかしな気がします。
入れ墨をしているから、と機械的、一律に排除するのではなく、他人に対して不愉快な思いをさせるかどうかも考慮しつつ、その人の持つ民族的、文化的な背景も十分に加味して考える、そのような考慮ができるような合理的なルールを設けておく、ということが必要ではないかと思います。