「Google Glass」米国で使用禁止の動き

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK08033_Y3A500C1000000/

New York Timesは現地時間2013年5月6日付の記事で、Google Glassによる映像の撮影が顧客のプライバシー侵害につながるとして店内での使用を禁止すると表明した米シアトルの飲食店や、自動車運転中のGoogle Glassの装着を禁止する米ウェストバージニア州の法案などを紹介した。また米ラスベガスのカジノでもGoogle Glassを装着してギャンブルをしたり、ショーに参加したりすることを禁止している。カジノではコンピューターや録音機器の使用を禁止しており、Google Glassはこの規則に違反するという。
一方で、米Wall Street Journalは、Google Glassを使用する際のマナーについて伝えている。同紙は、利用者は顔にカメラを装着していることを念頭に置き、更衣室や公衆トイレ、ビジネス会議、映画館といったカメラの持ち込みが禁止されている場所ではGoogle Glassを外すべきだとしている。

従来は、「ライフコンパニオン」(GalaxyS4のキャッチフレーズですが)的な、プラスの側面が強調されてきましたが、こういったツールを装着した人物がそばにいて周囲をきょきょろと見回しながら食事をしていたりすれば、気味悪がる人が出るのも必然で、今後は、使用そのものについてだけでなく(上記の記事にある自動車運転での危険性のような)、他へ与える影響(心理的なものも含め)が、厳しく問われるようになるでしょうね。
法律でいちいち禁止したり取り締まる、ということは、非現実的であり、また、人の行動の自由への制約が大きすぎますから、こういったツールを使用するにあたってのマナーを明確化して共通の認識にする努力は必要でしょうし、施設等では、ガイドラインを設けて、使用制限(特定の場所での制限を含め)がされる場合を明確にして、利用者に周知する、ということにも、普及の前に、早めに取り組んでおく必要があると思います。
新しいツールが出てくると、新たな問題も生じてくるものです。