アップル「iPad mini」、最新スマホの普及で変わった容量選びの基準

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iPadの購入の際に悩むのがメモリー容量だ。画面の大きいiPadでは「動画など多くのコンテンツを保存し、あれこれ楽しみたい」という需要が多く、これまで容量の大きなモデルほど売れていた。だが、iPad miniは16GBの人気がかなり高く、32GBや64GBなどの大容量モデルはこれまでと比べると引きが弱い。変化の要因は、iPad miniと一緒に使うスマホの環境変化があるようだ。

「手持ちのiPhone 5テザリング機能があるので、iPad miniと組み合わせて利用する予定。Wi-Fi専用モデルのiPad miniでも常時インターネットにアクセスできる環境が整えば、各種クラウドサービスが利用できるので、iPad mini本体の内蔵メモリーは必ずしも多くなくてよい」とコメントする人がいた。

スマホで圧倒的なシェアを誇るiPhoneテザリングが可能になったことで、テザリングの環境は一気に充実。オンラインストレージなどのクラウドサービスとの連携を前提に、「タブレットの内蔵メモリーは少なくても十分」という流れが加速する可能性は高そうだ。

私は、初代iPadから、新発売された第4世代まで、4台すべて買い続けていますが、当初からずっと、wifiの64モデルですね。音楽ファイルが比較的多く(現在で約4500曲)、iPadの場合(他のタブレットも同様ですが)、後から記録容量を増設することはできないため、余裕を持っておきたい、という意向が働いてこうなっています。現在、iPadで、30G程度の領域を使っていますから、32Gモデルでは無理で、私の場合、もう64Gモデルしか選択肢はありません。
時々、3G(LTE)モデルにしない理由を聞かれますが、手元で素早く、ぱぱっと情報を出すのは、専らiPhoneでやっている上、テザリングは初代iPadが出た当時からできていたので、iPhone(他のスマートフォンを含め)で情報を迅速に見る→iPad(他のタブレットを持っている時はそれも使って)でやや対象を広げ深めて見る→PCでさらに深掘りして見る、という流れで情報に接する際に、タブレットに3G(LTE)機能が備わっている必要を感じずに来た、ということです。
こうした、情報への接し方の中で、iPadminiが入ってくると、中途半端になってかえってぎくしゃくしそう、という感覚は、上記のような流れを見てもらえば、何となく察してもらえるのではないかと思います。
クラウドサービスを活用することで、手元にある端末の記録領域はシンプルで済ませる、というのは、1つの正しい方向性ですが、自分にとってコアになる情報はどの程度あるのか、ということを、その発想の出発点にすべきではないかと思います。コアになる情報は、やはり、すぐに取り出せたほうがよく、クラウドに収納しているより持ち歩いている端末からすぐに取り出せるほうが便利です。日頃の生活の中で、情報へのアクセスに1分1秒を争う、ということは頻繁には起きませんが、あのコアな情報がすぐに欲しい、という時に、まずクラウドに接続して、えーっと、どこにあったかなー、では困ることもあり得るでしょう。そういった、自分にとってコアな情報の量に応じて、どのモデルのタブレットを選択すべきか決めるのが良いのではないか、という気がします。