「田中文科相の思い付きに振り回されたくない」 新設不認可で岡崎女子大の学校法人

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121102/edc12110213040002-n1.htm

清光学園によると、約2年前から文科省に設置を相談し、今年3月に認可申請。2013年度の開校に向け、大学設置・学校法人審議会からの問い合わせなどに応じていたという。
清光学園は「審議会の認可は得ていたが、大臣の判断で不認可だと伝えられた。詳しい理由を教えてもらえず納得できない」として、今後、抗議を含め対応を検討するとした。
清光学園は岡崎女子短大や幼稚園を運営。短大を改築し大学校舎にするほか、大学案内のパンフレットなどを作成していたという。認可を前提に学生の募集を始め、今月末にも推薦入試を実施する予定だった。

政策の大きな変更、転換ということが必要になることはあり、確かに、少子化の中での高等教育の在り方については、そうした変更、転換も検討しなければならないとは思いますが、いきなり、こういう形で出られると、上記のように、認可に向けて地道に、お金もかけながら準備を進めてきた関係者は困り、また、開校を前提に進学を検討してきた人々も困るでしょう。そうした「実害」が、できるだけ生じないように(特に、問題が人々の進路、身の振り方にも大きく影響するものだけに)、一定の周知期間を置きながら変更、転換へと舵を切るべきで、文部科学大臣の措置はかなり問題があると思います。
報道によると、事前に首相や官房長官にも相談の上での決定、ということで、もう、この政権も終わりである、ということを象徴するような出来事ではありますが、抱きつき心中のように巻き添えを食った関係者や受験生の被害は甚大で、取り返しのつきようがありません。受験生の保護者等も含め、現政権打倒を固く心に誓った人が、また大勢出たことでしょう。