地方に迫りつつある“モバイル・デバイド”

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120829-00000006-trendy-mobi

キャリア各社はスマートフォン人気で大容量通信へのニーズが高まった都市部のインフラ整備に注力するようになった。一方で、地方や山間部はインフラを整備しても加入者の獲得に繋がりにくくなったことから、かつてほど重視されなくなってきている。

キャリア各社が地方への投資を絞り、LTEなどのインフラ整備が遅れていくようであれば、都市部と地方とのインフラ格差によってネットサービスの利用に大きく差が出ることとなる。そうすれば、固定ブロードバンド回線の普及の差が“デジタル・デバイド“を生んだように、“モバイル・デバイド”を生み出す可能性も大いに考えられる。

東京に住んでいると、LTEWIMAXなど、様々な高速通信が使えて便利ですが、出張などで他の地へ行くと、そういった高速通信は使えず、3Gの遅いほうが辛うじて使えて、遅さを我慢しながらネットにつなぐ、ということは起きがちですね。様々な地への移動が多い人にとっては不便なものですし、こういった「デバイド」の問題は、人々がネットに依存する度合いが強まれば強まるほど、大きく、かつ深刻になります。
電波というものは、そもそも国民の共有財産で、通信キャリアはそれを借りて使っているという立場ですから、今後も、そういった公共性、あるべき公平性といったことを常に念頭に置いて、あまねく広く通信環境が整備されるような制度を構築すべきでしょう。
見逃されるべきでない、重要な問題だと思います。