人生の岐路

テレビ朝日系の土曜ワイド劇場「検事朝日奈耀子9」が、近く撮影に入るとのことで、現在、依頼されて台本のチェックを行っていますが、その中で、出演者が人生の岐路について語り、ちょっとしたことでその後の人生がまったく違うものになっていたと述懐するシーンがありました。
毎週、発行しているメールマガジンで、平成8年のちょうど今頃まで話が進んでいて、その中で、

平成8年2月、3月に、複数の人から、4月から私が特捜部へ異動になるかもしれない、ということを聞かされていたが、結局、公安部に残留することになって、当時の部長から、公安部の他の検事がほとんど異動するので残ってもらった、と申し訳なさそうな感じで言われたことがあった。自分自身としては、特に特捜部志向は強くなかったものの、当時は、特捜部で腕を振るってみたい、という気持ちはあって、やや残念な思いがしたことは覚えている。しかし、あの時、特捜部所属になっていれば、検察庁にどっぷり浸かってしまうことになり辞められなくなって、それが本当に自分にとって良いことであったかは、いまだにわからない。人生というのは、些細なことでその後の展開が大きく変わってくることがあり、わからないものであると思う。

と書いたばかりでもあり、台本のそのシーンを読みながら、確かに、人生というものはちょっとしたことでその後の展開が大きく変わってくる場合がある、ということを改めてしみじみと感じるものがありました。
メールマガジンでは、今後、静岡地検時代、千葉地検へ転勤してからの退職、その後のヤフー株式会社での勤務と、徐々に話が進みますから、興味ある方はご覧下さい。