http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20090130ddr041020004000c.html
「道民の皆様に申し訳ない。今後も引き続き……丸井今井を……よろしくお願い申し上げます」。札幌市中央区の丸井今井札幌本店から徒歩数分のところにある北海道経済記者クラブで行われた記者会見。畑中幸一社長は破綻に至った理由を淡々と語ってきたが、話が顧客や取引先に及ぶと言葉を詰まらせハンカチで涙をぬぐった。
この日、開店と同時に本店を訪れた札幌市西区の無職、久住直美さん(59)は「子供時代から丸井さんに遊びに来ていた。休日は家族で食堂のお弁当を食べ、買い物をするのが何より楽しみで、丸井さんで買い物をすることは、市民にとってはステータスだった」と懐かしむ。
上記のような思い出を持つ人は、おそらく大勢いて、社長の涙にも、単に破たんしてしまったということだけでなく、人々が集う場、思い出の場を守り切れなかったということについての無念さがあったのではないかと推察されます。
私も、たまにデパートへ行くことがありますが、閑散とした中に店員の姿ばかりが目立って、これではなかなか利益は出ないだろうな、と思うことが多いですね。今までこうやっていたから、この方法で来ているから、といった先入観を捨てて、従来のデパートの概念にこだわらない、新たなデパート像を構築し、確実に利益が出るような業態にしないと、追い込まれて行くだけで先はないでしょう。
追記:
何の工夫もできないまま、変わらなければ、といった意見に感情的な反発しかできないなら、廃業するしかないでしょうね。