福岡大医学部、弁護士を助教に…医療トラブルで裁判回避へ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081109-OYT1T00132.htm

採用するのは、昨年度の司法試験に合格し12月に弁護士資格を取得予定の女性で、消化器外科の助教に迎える。薬剤師として約11年の勤務経験もあり、医療現場にも通じているという。
トラブル発生の際、第三者的な立場で病院と患者から意見を聞き、手術経過などを分析して法的問題を指摘する。
弁護士は、原則として利害が対立する複数の代理人になれないため、病院の顧問弁護士であれば、患者の利益を図ることはできないが、教員なら、病院側の利益にとらわれることはなく、患者に病院の過失を指摘できるという。

なかなか意欲的で興味深い試みであると思いますが、病院と患者の利益が鋭く対立した場合、病院側から給与をもらっている立場で、どこまで患者側に立てるのかという問題、また、紛争に対して誠心誠意取り組んでも結果として病院側を支持した場合に、患者側から、やはり病院側の人に過ぎなかった、と見られてしまう可能性は残るでしょう。
とは言え、やってみないと物事ははじまらないので、やってみて問題点を抽出し、改めるべき点があれば改め、良い方向へとつなげて行く第一歩にしてほしいと思います。