超党派議連、法相に大野病院事件の控訴断念を要請

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080827-OYT8T00454.htm?from=nwla

議連は「事件後、ハイリスクな医療では刑事訴追される不安がまんえんし、産科空白地帯が急速に拡大した。控訴がなされないようお願い申し上げる」とする要望書を法相に手渡した。保岡法相は「(控訴については)現場の判断に任せる」と述べた。

法務大臣は、個々の事件について検事総長のみを指揮できる(具体的指揮権)というのが検察庁法の定めるところで、法務大臣が具体的指揮権を発動する(いわゆる「指揮権発動」)というのは例外中の例外と言えるでしょう。この種の要望書は、法務大臣よりも、むしろ検事総長に渡したほうが良いのではないか、と思います。
法務大臣としては、具体的指揮権を発動する意向はないことを表明したことになり、控訴について、福島地検仙台高検最高検がどのように判断するかが注目されることになります。