ブログの現状と将来

今日、ある新聞社の記者から、取材(?)申込があり、夕方、少し電話で話しました。取材と言うより、雑談のようなものでしたが、テーマは「ブログ」でした。
私自身、単なる「一ブロガー」に過ぎず、ブログ界の専門家でも何でもないので、そういう立場から話しましたが、話した内容は、概略、次のようなものでした。
ブログが、従来から存在する媒体に取って代われるとは思わない。新聞、テレビ等は、多数の人を擁し組織として動いているのに対し、ブログは基本的に個人が運営するものであり、複数人により運営されるとしても、情報収集、分析及び発信能力には、自ずと限界があるだろう。
ただ、ブログを運営することにより誰もが気軽に情報を発信できるというのは、非常に魅力的なことであるし、アメリカのように、1日に数万、数十万というアクセスがある影響力のあるブログというものも、今後の我が国でも次第に出現するのではないか、その意味では、先行するアメリカの流れを追う形にはなるだろう。
ただ、最近の、いくつかのブログ「炎上」騒動を見ていると、あまり建設的な動きとも見えないし、ブログの利点をもっと生かすような基盤が生成されてほしいし、そういった面で、我々はもっと考えるべき点があるのではないかと思う。目立つ人がいると、やっかんだり、足を引っ張ったり、揚げ足をとったりするようなところがある日本人の国民性というものが、最近の「炎上」騒動の背景にあるような印象も受ける。
意見が食い違うと悪罵を投げつけ合い誹謗中傷合戦になったり、気に入らないとなると皆で集中的に叩きまくる、といった流れではなく、相互の立場を認めつつ、余裕を持って意見交換を行い建設的な議論を深めて行く、というリテラシー、カルチャーを定着させるような努力というものも、今後は必要ではないか、と感じている。
といった感じで、今ひとつまとまりはないものの、話をした次第です。

追記:

こういう感じでまとめられています。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050215/mng_____tokuho__000.shtml