裁判員制施行前に裁判官100人を欧米派遣

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000101-yom-soci

最高裁が特に重視するのは、裁判官と裁判員の意思疎通。今春、最高裁が実施した模擬裁判では、担当した裁判官から「最初は評議で裁判員からほとんど質問が出ず、コミュニケーション能力が必要と感じた」との感想も出た。このため、活発に意見を出し合える評議の雰囲気をどう実現しているかを、裁判官自身の目で確かめさせたいという。

こういう能力は、キャリア裁判官よりも、検事のほうが、つきやすいですね。被害にあった上に、警察に加え検察庁にまで呼ばれて激怒している被害者に謝ったり説明したりしながら、次第に納得してもらいつつ事情を聴いて供述調書を作成したり、公判で証人として出廷予定の人と事前に打ち合わせする中で、被告人を庇って真相を語らない姿勢を説得して改めさせたり、とにかく、コミュニケーション能力がないと、とても務まらない仕事です。
裁判長クラスで、良くも悪くも固まっている人が、こういう形で視察を行って、どれだけの効果があがるか疑問ですが、何もしないわけにも行かないし、最高裁としても試行錯誤といった面はあるのでしょう。