マレーシア機墜落で失われた人生

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303768704580038253815693266

保健当局者の一人、ジャクリーン・ファン・トンゲレン氏はビジネスクラスに乗れると喜んで、離陸直前にはバルセロナにいる友人で美術収集家のハン・ネフケンス氏にビジネスクラスのメニューの内容を知らせるメールを送っていた。ファン・トンゲレン氏はいつも利用する航空会社では出ないアジア料理の機内食を楽しみにしていたという。
ランゲ氏に同行していたファン・トンゲレン氏は比較的料金が安いマレーシア航空のビジネスクラスを選んだという。

私も、国際線で乗るのは、まずエコノミーで、料金が高いビジネスクラスに乗ることは滅多にありませんから、上記のように、喜んでメニューを友人に知らせる、という気持ちはよくわかりますね。トンゲレン氏は、墜落前にアジア料理の機内食を楽しむことができたのでしょうか。せめて最後に楽しんでほしかったと、記事を読みしみじみと思いました。
この事故に関するいろいろな記事を読んでいて、1つの航空機内に、様々な人生、希望が、機内の人々を待つ人々のそれらとともにあった、ということを強く感じさせられました。この悲劇を、何とか避ける方法はなかったのか、危険な地帯を避けて、多少の時間や余分の燃料がかかっても飛行することは現実的にできないことだったのかと、いろいろな思いが脳裏で浮かんでは消えます。
ご冥福をお祈りします、では済ませられない、非常に重い、のしかかるようなものを感じざるを得ません。

2014年07月20日のツイート

逮捕決め手は車プレート偽装とお菓子

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20140721-1338045.html

事件前、女児宅近くの住民が、車のナンバープレートを取り外す不審な男を目撃。ナンバー情報は、母親が警察に伝えたものと一致した。

岡山県倉敷市での、小5女児誘拐事件は、被害者が無事に保護されて良かったと多くの人が胸をなで下ろしていますが、住民や母親から提供された情報が、大きく生かされたようですね。
私自身の捜査経験に照らしても、ちょっとした、さりげないことを覚えていてくれている、一般の人の情報は、実にありがたいもので、中には、決定的な証拠になることもあります。人々の目や耳が、犯罪を抑止する、また、起きた犯罪を迅速に解決する、有力な手段になる、ということを、この事件に関する報道に接していて、改めて強く感じました。
警察による防犯対策、犯罪捜査においても、こうした地域住民による協力、情報提供という体制を地道に強化する、ということが、今後も継続して図られなければならないでしょう。