http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000035-mai-soci
居合わせた高野連の関係者が「原爆は広島だけのこと。この場でみんなを巻き込むのは良くない」と制した。同校ナインは列を外れ、広島の方角に向かって自分たちだけで黙とうしたという。
野球のことしか頭にない人間に、何を言っても無駄かもしれませんが、人類史上、初めて核兵器が使われ、核の恐怖の幕開けとなってしまった広島原爆投下を、「原爆は広島だけのこと。」などと言い放つ無知、無神経さには、呆れ果てますね。
こういう愚かな人間は、世界中で何が起きても、どんな悲惨なことが起きて大勢が苦しんでいても、自分たちさえ野球ができれば満足なのでしょう。なぜ、自分たちが、棒を振ったり球を追ったりできるのか、たまには考えてみるべきでしょう。
日本の戦後60年が、こういった人間を生んでしまったことを、我々は深刻な問題として受け止めるべきだと思います。
追記1:
<黙とう>甲子園での提案制止で田名部・高野連参事会見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000102-mai-soci
制止したことを認めたうえで、「『原爆は広島だけのこと。みんなを巻き込むのは良くない』とは言っていない」と述べた。
言った言わないという話になっているようですが、なぜ制止したか、ということについて、きちんとした釈明はあったんでしょうか?
追記2:
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050807k0000m040104000c.html
のほうが詳しいですが、何が何だか、経緯がよくわかりませんね。毎日新聞も、高野連幹部の発言が「誤報」であったとは言っていません。
関係者の間の暗黙の了解として、事実関係をうやむやにして早めに風化させようとしているのかもしれません。
追記3:
原爆黙とう記事に誤り 高野連に謝罪、毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050808-00000216-kyodo-soci
関係者に確認、そのような発言はなかったことが分かったという。「取材が甘かった」とし、9日付朝刊でこの発言を削除する「おわび」を掲載する。
上記の発言はなかった、ということで、私の一連のコメントは、その発言に関しては的はずれなものであったということになりますが、「なぜ制止したか」という問題は残るでしょう。その意味で、全然的はずれとも言えない面があると判断し、エントリーは残しておくことにします。