携帯3社が月額5千円以下の低料金プラン導入 ドコモは軽量家族パックを新設

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160107-00000568-san-bus_all

現在、大手3社は通話とデータ通信容量が2ギガバイトの定額プランを月額6500円の横並びで提供している。安倍晋三首相の指示で、総務省が昨年12月、携帯料金引き下げや販売奨励金の適正化を要請したことを受け、ドコモとKDDIも1月中に発表する予定だ。

日本のこうした通信料金は高い、高いと言われ、私も安いとは思いませんが、日本の場合、安くはない端末が通信キャリアで購入することで分割が効き、かつ、毎月割といった割引サービスがあることで月々の負担も抑えられる仕組になっていて、通信料金が原資になっている、と言ってしまえばそれまでですが、単に高いとか安いといった表面的な見方ではなく、実質に踏み込んで論じられる必要があるでしょう。海外へ行って日本に戻ってくると痛感しますが、日本の通信サービスは、今や、LTEなどの高速通信で海外ではあり得ないほどの高速度で通信ができるようになっていて、こうした高度なサービスには当然多額な投資が必要になりますから、その意味では日本の通信料金が不合理に高いとも言えない、という見方もできないわけではありません。
私は、むしろ、MVNOについて、よりわかりやすい、使いやすいサービスにすることで、ドコモなどのメガキャリアが提供するサービスよりも通信速度が遅くても、手厚いサービスではなくても、安く手軽に使いたいという需要を満たす存在にすべきだろうと考えています。上記の記事にあるソフトバンクのサービスでは月に使える基本データ量が1Gですが、使い方によるとはいえ、1G程度ではそれなりに活発な使い方をすればすぐに到達してしまい、追加での購入が避けがたくなる可能性が高いでしょう。現在でも、MVNOであれば比較的安価に3G、5Gといったデータを使えるサービスはいろいろとありますから、むしろ、そうしたサービスが選択肢として使いやすいものになることの利便性を重視すべきではないかと思います。
現在の、複雑でわかりにくくなっている料金体系を、よりわかりやすく使いやすくすることも含め、国民が真に使いやすく、多くの選択肢の中から自分に合ったサービスを選択できるような、そういう方向を目指してほしいものです。