<タリウム事件>被害男性「元の体に戻して」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150604-00010000-khks-soci

男性は仙台市内の警察署に被害届を出した13年2月ごろ、捜査員に「同じクラスに変わった女の子がいる。周りに白い粉をなめさせていた」と伝えていたが、情報は同署の刑事1課長で止まり、調書にも記載されなかった。
一方、女子学生の父親が事件直前、市内の別の警察署を訪れ「娘が知らないうちに薬品を買っている」などと薬瓶を持参し相談していた。しかし、被害届を受理した警察署と情報を共有していなかったことも分かっている。

役所というのは、どうしても「紙」ベースで物事が進みがちで、しかも、捜査情報は「保秘」が重視され、縦割りでなかなか横には流れにくい面があって、こうして、たこつぼ的に情報が共有されない、ということは宿命的に起きがちな性質を持っています。しかし、それでは、こうした後手後手状態になってしまいます。
例えば、各警察署の課長代理以上や本部の係長以上が参加するSNSを、セキュリティは万全な状態にして作っておいて、特異な事象があったり、他に情報提供をしたほうが良い、あるいは求めたいといった場合に、そこに書き込んで情報を共有するようなシステムがあれば、そうした縦割り、たこつぼ的な状態を良い方向に改善できる可能性があると思います。先日も、この辺りについて某マスコミから聞かれたのですが、警察はけしからんと叩くだけで終わるのではなく、持っている弱点、欠陥を良い方向へ是正して再発防止につながるように、前向きな世論が形成される必要も感じます。