黒田博樹、広島復帰へ 21億のオファーを蹴り、7年前の約束を現実に

http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/26/hiroshima-kuroda_n_6383650.html

黒田に対してのオファーは、ドジャースが年俸1600万ドル(約19億2000万円)を用意したほか、パドレスも同1800万ドル(約21億6000万円)と報じられていた。一方の広島は総額4億円。それでも黒田は広島を選んだ。大リーグ移籍を表明した会見で、「また日本に戻ってプレーするならば、このチームしかない」と語ったことが現実となった。

あくまで推測ですが、選手生命も終盤にさしかかり、日本球界で、それも、元々いた広島カープで有終の美を飾りたい、カープが遠ざかっている優勝を自身の貢献で成し遂げたい、といった熱い気持もあるのではないかと思われます。私もカープファンですが、これだけの、金銭面では隔絶した条件にあるカープへ戻ってきてくれるのは実にありがたいことです。どこかのオレンジ色の球団関係者などには理解できない、人としての熱さでしょう。
広島は、中国地方の中心都市とはいえ東京のような大都会とは違って、人と人との間の近さがあり、人生は金だけではないし人として人の信頼に応えなければと思わせる、そういう土壌、風土がまだ辛うじて残っている面もあると思います。金、金、金、アベノミクスの御時世ですが、人生で金は大事だが金がすべてではない、人は金以外の、プライスレスなもののために動くべき時がある、ということを、この記事を読んでしみじみと感じました。広島カープは、優勝へ向けて大きく前進したと思います。