Androidアプリの試験対象機が1年で400機種から約100に激減, Samsungの実質標準化で

http://jp.techcrunch.com/2013/05/08/20130507developing-for-android-is-much-easier-now/

Animocaの親会社OutblazeのCEO Yat Siuによると、今では多くの携帯がSamsungのベースハードウェアに標準化されている。それは、この韓国企業が主な部品の市場を支配しているからだ。
つまりSamsungは、自己ブランドの完成品を作っているだけでなく、さまざまな他社製品のための部品も供給している。2012年にSamsungは、NAND FlashDRAM、およびディスプレイ部品では世界最大のメーカーだった。

“しかし日本だけは、この話が当てはまらない。今でも奇妙な機種が多く、またそれらがお互いに微妙に違っている。世界のそのほかの部分は、Samsungに右へ倣えしているから、どこでもほぼ同じだ”、とYatは言う。

最近、android、特にサムスンの攻勢が目立ちますが、上記のような事情を見ても、サムスンが徐々に市場における占有率を伸ばしている状況が窺えて興味深いですね。日本では、記事によると「奇妙な機種が多く、またそれらがお互いに微妙に違っている。」とのことですから、それでは割高にならざるを得ず、かつ、世界的に展開される、優れた部品を大量生産で安価に、という流れからどうしても落後してしまうことになるでしょう。先行きは暗いというしかありません。
ただ、サムスンが寡占化してしまえば、製品が割高になったり、中途半端な製品を利用者が売りつけられる(他に選択肢が乏しくなって)ということにもなりかねません。その意味で、アップルにはここは踏ん張ってもらう必要がありますし、android陣営の中でも、HTC、モトローラなどに、サムスンに対抗する勢力になってもらう必要があります。適度な競争で各社がしのぎを削りあい、良い製品が次々と生み出されてくる、という、好循環が今後も続いてほしいと思いますし、日本のメーカーも、そこにうまく加わってほしい、このまま消えてしまわないでほしいと願うばかりです。