香港・警察博物館

一昨日から、所用で香港に来ているのですが、昨日、警察博物館を見学することができました。右が建物の写真で、前にあるのが、昔々使っていた、古い大砲、のようです。ビクトリアピークへ登る途中の、山の中腹にあり、通常の観光ルートには入っていないようで、土曜日ながら閑散としていましたが、そういう状態なので、ゆっくりと見学できました。
建物は、以前、そこにあった警察署のものを使っている、ということで、確かに、そういう雰囲気がありました。
内部は、それほど広くありませんが、香港警察が使っていた武器、資機材、制服などが、整然と展示してあり、この分野に関心を強く持つ人にとっては、かなり参考になりおもしろいものではないかと感じられました。香港では、20世紀に入っても虎が棲息していたそうで、1915年ころに射殺された虎の頭部の剥製が展示されていました。香港という特殊な地で、返還までは英国人主導の下、途中からは「Royal」とついて運営されてきた香港警察の歩みに触れることができて、勉強になりました。
中国に返還された後の香港警察がどうなったのか、と思って、ぐぐって調べていたところ、10年近く前に書かれた

http://lab4.yoshiki-kobayashi.com/jp/wp-content/uploads/2012/05/Keisatsu-gakuronsyu-H14-07-HK-Police.pdf


が出てきて、読んでみました。返還後も、中国からはかなり独立した存在として運営されているようですが、その後、約10年が経過する中で、そのまま維持されてきているのか、変容しているのか、その間の政治情勢の変動もあって、興味を感じました。
警察博物館では、治安の第一線で身を挺して働いてきた香港警察の心意気やプライドが強く感じられ、そうした良き伝統が引き継がれて、これからも香港人や香港を訪れる多くの人々を守り治安を維持する存在であってほしいと思いながら、博物館を出ました。