ドコモ、iPhone 5が対象の「nanoUIMカード」を提供

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20121030_569560.html

NTTドコモは、SIMロックが解除されている端末に装着して利用できるnanoSIMカード「nanoUIMカード」を11月1日より提供する。
今回提供が開始される「nanoUIMカード」は、SIMロックが解除された(SIMロックフリー)端末に装着し、ドコモのネットワークに接続できるSIMカード。これまでドコモはmicroSIMカードについて、単体で提供する「miniUIMカード」を提供しているが、そのnanoSIMカード版となる。

SIMロックフリーの「iPhone 5」においては、ドコモのSIMカードを装着した場合、端末側の仕様によりFOMAW-CDMA)の2GHz帯のみを利用でき、Xi(LTE)およびFOMAの800MHz帯と1.7GHz帯は利用できない。このためSIMカードはXiに対応していても、実際の契約はFOMAの料金プランが案内されることになる。

いずれは提供されるものと私も思っていましたが、来年以降にずれこむかもしれないと予想していました。客が流出する状況に危機感を抱いたのか、ドコモの対応は早かったですね。
SIMカードを自分で切って使うことは、法的に疑義もあり(所有権は通信キャリアにあるというのが建前)、失敗するリスク(失敗例も結構あるようです)もあるので、正規のものとして提供してもらうことが、利用者にとっては便利です。
先日、東京都内から北関東のさらに奥まで移動しながら、ドコモ(simフリーiPhone4S)とauiPhone5)のデータ通信状況を試してみたのですが、都内や近郊では、auLTEが高速であるものの、山奥へと移動するにつれLTEをつかまなくなり、3Gの速度はみるみる低下し、一方、ドコモ(3G)は、安定して、2.5M程度の通信速度を維持していて、到着した、猿や鹿が現れるような山奥でも、ドコモは2.5M程度を依然として維持していたのに対し、auの3Gは、1Mも割り込んでいるような状態でした。
上記の記事にもあるように、ドコモのsimカードiPhone5を利用すると、LTE非対応で、FOMAプラスエリア(2G帯周辺の難通信エリアでプラチナバンドを利用して通信を強化している)にも非対応ではありますが、こうした安定した通信が確保できることにはメリットがあり、FOMAプラスエリアにいることが少なく、LTEにこだわらないという人にとっては、simフリーiPhone5をドコモのsimカードで使うメリットは、依然として、確固として存在するのではないかと思います。
願わくば、iPhone5や今後の後継機に、ドコモのsimカードを入れて使った場合、FOMAプラスエリアは無理でも、LTEには対応してほしいところではあります。