巨額投資期待 リーマン標的 昨年10月 すでに自転車操業状態

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000079-san-soci

捜査2課の調べでは、この時点で他の出資者へ償還しなければならない資金は、約270億円に達していた。病院再生事業に使われる見込みはほとんどなく、当初から詐取して別の出資者への返済に充てる計画だったとみられる。
実際、リーマンからは計5回にわたり約371億円が出資されたが、このうち約340億円が出資者への返済に充てられていることも捜査2課の調べで明らかになっている。

この件については、昨日も、某著名海外経済紙から問い合わせがあり、少し話をしたのですが、特に不明金の解明を、民事で行うには無理があり、刑事の捜査が先行することで、真相解明や隠匿された資金(があるとして)の解明が進み、それが民事事件で資料として使われることになる、という可能性は高いでしょう。
報道を見る限り、事業としての実態はなく、詐取金を他からの返済に回す自転車操業状態になっていたようですが、この種の自転車操業は、やめてしまうとばったりと倒れてしまい、その時点で詐欺が露見してしまうので、やめるにやめられず、やめられないことで返済資金がますます大きくなってしまい、泥沼状態に陥りがちです。そのことが、上記のリーマンからの詐取金の使途状況に、よく現れていると思います。