村岡元官房長官に無罪判決…1億円ヤミ献金事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060330-00000005-yom-soci

この事件、以前から本ブログでも、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050925#1127578295
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050129#1106966055
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041204#1102126623
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041009#1097277005
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041004#1096899282
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20040929#1096463561
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20040926#1096168758

とコメントしていて、「何だか変な事件だ」という印象を持っていましたが、遂に無罪が出ました。
直近のエントリーでは、

あくまで一般論ですが、複数人の関与が疑われる事件で、起訴、不起訴を合理的なプロセスを経て決めないと、そこから感じられる問題性が、その後の裁判所の心証に大きな影響を及ぼし、起訴された人々に対する有罪認定に大きく影響する場合があります。

と述べましたが、証拠関係や裁判所による評価は、判決文で是非見たいと思っています。
「特捜神話」も今や過去のもの、ということかもしれません。

日歯連献金事件>冤罪、スケープゴート 無罪判決の村岡氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060330-00000125-mai-soci

言い渡し後、川口裁判長は「長い間ご苦労様でした。桜が咲いています。これから先どうなるか分かりませんが、せめて今晩一晩ぐらいは平穏な気持ちで桜を見て楽しまれてはいかがでしょうか」と語りかけた。
村岡元長官は涙で言葉にならず、2度頭を下げた。

忠臣蔵で、切腹の場に向かう途中の浅野内匠頭に対し、先導する目付の多門伝八郎が、「浅野殿、桜が・・・」と声をかけ、桜に目を向けた浅野内匠頭が、物陰で声をしのんで泣いている家臣の片岡源五右衛門に最期の別れを告げる、という名場面を思い出しました(村岡氏に先がない、と言っているわけではありませんので、誤解なきよう)。