女性に乱暴して殺害・遺体切断した男に死刑求刑

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130208-00000700-yom-soci

検察側は「犯行は入念に計画され、あまりに非情で非人間的。被害者が1人であることも酌量すべき事情とならない」として死刑を求刑した。

被告は11年9月30日夜、加藤さんを連れ込んだ岡山市北区の倉庫で殴って手錠をかけ、現金などを奪って乱暴したうえ、バタフライナイフで胸などを刺して殺害。同10月上旬、遺体を切断し、大阪府大和川などに遺棄したなどとされる。

類似の事件で、比較的最近のものとしては、静岡県三島市で、帰宅途中の短大生を拉致して強姦し、灯油をかけて焼殺した(被害者1名)というもので、1審は無期懲役、2審で死刑判決となり、最高裁で上告が棄却され確定しています。その事件では犯行方法の残虐性(生きながら灯油をかけ焼殺)が重視され、また、被告人に強盗致傷の服役前科があり、仮釈放後、程なく犯行に及んだという事情があったとのことですが、本件で、その件に匹敵し死刑に処するほどの情状が存在するかが、判決にあたっては問われることになるでしょう。報道によると、本件では、被害者が殺さないでくれと哀願したにもかかわらず殺害したとのことで、こういった事情を含め、裁判員を含む裁判体がいかに評価するかが注目されると思います。

2013年02月07日のツイート

会田誠展について

http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/message.html

現在、弊館で開催中の「会田誠展:天才でごめんなさい」では、既にご案内のとおり、展示内容に性的表現を含む刺激の強い作品が含まれております。これらの作品は特定ギャラリーに展示し、18歳未満の方や、このような傾向の作品を不快に感じる方のご入場をご遠慮いただいておりますが、この展示内容についてさまざまなご意見が寄せられていることから、あらためて、本展の開催趣旨について、これらの作品の展示意図を含めお伝えしたいと思います。

美術館は、美術を通して表現される様々な考え方の発表の場であり、それによって対話と議論の契機を生み出します。本展に関しても、多くの異なった意見を持つ方々が議論を交わすことが重要であると思われます。また日本の良さは、そのような個々人の多様な意見を自由に表現・発表できる社会となっていることではないでしょうか。

この件については、

会田誠さん作品:市民団体が抗議 「児童ポルノ」と批判
http://mainichi.jp/feature/news/20130208ddm041040168000c.html

で、

東京都港区の森美術館で開催中の美術家、会田誠さん(47)の個展で展示されている一部絵画に対し、市民団体から「作画による児童ポルノだ」として撤去などを求める抗議があったことが、7日分かった。

市民団体「ポルノ被害と性暴力を考える会」は、1月25日付で抗議文を発送。「公共性を持った施設が公開するのは差別と暴力を正当化することだ」などと批判している。

と報じられているような状況になっていて、これについて、森美術館側が、上記のページで見解を公表しています。表現の自由も絡み、なかなか難しい問題であると思います。本件について、私は、問題の作品を見ていないのですが、わいせつ図画、児童ポルノとして刑罰法令に触れる違法性はない、ということのようであり、そういう前提で、この問題を考えてみると、芸術作品により一定の思想、主張を表現しようという行動については、違法性がない限り、最大限保障されるべきで、表現行為を通じ広く人々の評価を得る(批判も含め)、というのが、表現の自由が保障された社会でのあるべき在り方ではないかと思います。美術館のような場は、そうした様々な表現行為に対して、表現の場を提供するものですが、場を提供したからその表現行為を支持する、支援するというものではない、というのが一般的な考え方だと思いますし、今回の件の森美術館にも、上記の見解にあるように、そのような意図はないでしょう。もちろん、特定の表現行為を「不快だから見たくない」という人の気持ちも尊重される必要はありますが、美術館で、年少者への公開を控えるなどしつつ、見たい人に見せる、という方法であれば、見たくない人が図らずも見てしまう、ということは防止できます。適法であるという枠組みの中で、表現行為が行われる自由は最大限尊重されつつ、それに対する批判も活発に行われる、というのが、自由で民主的な社会における表現の自由の在り方でしょう。人々から支持されない、批判が強い表現行為は、自ずと世の中から消えて行くことになるはずで、そういう自浄作用が働く前に、人々の評価の対象になる前に、強制的に表現行為を封殺することは、自由で民主的な社会を支える表現の自由の重要性を考えると、賛成できません。
そのような、強制的に表現行為を封殺するような行為が認められてしまうな状況は、そのような行為者の行為自体が今度は封殺されることにつながり、ブーメランのように自分に跳ね返ってくる、自分で自分の首を絞めかねない危険なことである、という自覚も必要ではないかと思います。
そういった意味で、私は、森美術館の上記のような見解に共感を覚えますし、今後、こうした紛争が生じた場合に、抗議に対し、美術館等が真摯さ、誠実さを保ちつつ毅然として対応する、そのための参考になる先例として活用してほしいと感じています。

Apple 共同創業者の Steve Wozniak 氏「iPhone は 機能面では他社に遅れを取りつつある」

http://japan.internet.com/webtech/20130208/1.html

私見だが、Appleスマートフォンビジネスにおいて、いまや機能面では遅れを取りつつあると思う。他社は追い上げを見せており、Samsung は強力なライバルとなった。そうなったのは、彼らが優れた製品を生み出してきたからだ」

Apple の新製品の発売は、私にとって、必ず参加しなければならない大規模コンサートのようなものなのだ。もちろんオンラインで購入することもできるし、Apple ストアの店長に頼めば、倉庫からこっそり持ち出して渡してくれることだろう。だが、それではだめなのだ。私は、他の一般ユーザーと同じ体験をしたいのだから。だが、1つだけ確かなことがある。もし、Apple がくだらない製品を作ったりしたら、私は列には並ばない」

ウォズニアック氏が、今なお、多くの人に支持され信頼される理由が、この記事を読むとよくわかりますね。偉大な業績、名声に安住せず、常に一般ユーザーの目線を保ち、同じ経験をしながら製品、サービスをシビアに見る、ということは、なかなかできることではないと思います。こうした高い見識が、今のアップルに、どの程度生かされ役立っているのかはよくわかりませんが、スティーブ・ジョブズ亡き後、次第に迷走の傾向を強めつつあるアップルは、ウォズニアック氏の声、意見に謙虚に耳を傾ける必要があるでしょう。ウォズニアック氏の澄み切った目に、アップルが上記のように見えている、ということを、アップル関係者は、十分深刻に受け止めるべきだと思います。

落合洋司の略歴や現状

来週、某所で講演をする関係で、資料として取りまとめたのですが、割りとすっきりまとめられたので、ここでもアップしておきます。

第1 略歴
昭和61年10月 司法試験第2次試験合格
昭和62年3月 早稲田大学法学部 卒業
昭和62年4月 最高裁判所司法研修所 入所(41期)
平成元年4月 司法修習終了 東京地方検察庁検事任官
 平成12年8月まで、徳島地検、名古屋地検、東京地検静岡地検千葉地検にて勤務
平成12年9月 ヤフー株式会社法務部勤務(当初は常勤、平成13年11月から非常勤)
平成12年10月 弁護士登録(東京弁護士会
平成19年3月 ヤフー株式会社を退職
平成22年4月 東海大学実務法学研究科(法科大学院)特任教授
情報ネットワーク法学会会員・日本刑法学会会員
第2 主な取り扱い分野
1 刑事事件全般(被疑者・被告人弁護、告訴・告発、被害者支援等)
2 刑事事件に関するセカンドオピニオン
3 刑事事件と並行した対応を要する民事事件
4 各種組織の運営、不正・不祥事(横領・背任、金融商品取引法違反等)に関する対外・対内対応(マスコミ対応を含む)、コンプライアンス法令遵守)等に関する、法的観点からのアドバイスコンサルティング
5 名誉毀損、プライバシー侵害等の人格権に関わる紛争
第3 著書・監修書
「サイバー法判例解説」(商事法務・共著)
「インターネット上の誹謗中傷と責任」(商事法務・共著)
「特捜検察は必要か」(岩波書店・共著)
罪と罰の事典」(小学館・2009年2月刊、監修)
第4 監修ドラマ・映画等
ドラマ「HERO」(フジテレビ系・2001年1月から同年3月放映)
ドラマ「HEROスペシャル」(フジテレビ系・2006年7月放映)
映画「HERO」(2007年9月公開)
ドラマ「スマイル」(TBS系・2009年4月から同年6月放映)
ドラマ「運命の人」(TBS系・2012年1月から同年3月放映)
土曜ワイド劇場「検事・朝日奈耀子8―12」(テレビ朝日系)
第5 取材
 多数の取材を受けているが、最近では、遠隔操作事件や冤罪事件について英国BBCの取材を受けた。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-20810572(なぜ無実の人々が自白するのか?)