昭 田中角栄と生きた女

昭 田中角栄と生きた女

昭 田中角栄と生きた女

越山会の女王」として有名であった、故・佐藤昭子氏の長女による手記で、同氏や故・田中角栄元首相の赤裸々な姿が、長女の視点から描き出されていて、興味深く読みました。
同種の本としては、以前、私も読んだことがある

熱情―田中角栄をとりこにした芸者

熱情―田中角栄をとりこにした芸者

がありますが、辻氏の場合が、神楽坂芸者として田中元首相に出会い寄り添っていて、元首相の「私」の部分であったのに対して、佐藤氏の場合は、秘書、金庫番として、公私にわたり、長年、田中元首相のパートナーであったもので、「公」の部分における役割の大きさや、なぜそこまで大きな役割を果たしていたのか、といったことを考える上でも、本書は貴重な情報を提供しているのではないかと、読みながら思いました。それだけ田中元首相として信用における、極めて有能な人物であったということでしょう。そういった事情は、本書から十分読み取ることができます。
著者が佐藤氏から聞いていたという、昭和20年3月10日の東京大空襲で燃える東京の街を、東京で学ぼうとしていた佐藤氏が見つめていたというエピソードや、戦後の混乱期の中で田中元首相と劇的に出会い、共に歩むようになる経緯などに、ああ、この人たちはあの昭和を懸命に生き抜いたのだなと、様々な感慨を覚えるものがありました。今なお毀誉褒貶が相半ばし定まらない田中元首相ですが、周囲の人々にあふれるばかりの愛情を注ぎ誠実に接しようとする姿に、人間としてのスケールの大きさや魅力を、やはり感じずにはいられませんでした。

2012年03月24日のツイート

<米グーグル>検索予測差し止め命令…東京地裁仮処分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120325-00000004-mai-soci

男性側によると、男性の実名を入力しようとすると、途中からフルネームとともに犯罪行為を連想させる単語が検索候補の一つとして表示され、それを選択すると男性を中傷する記事が並ぶという。
男性は数年前、当時の勤務先で思い当たる節がないのに退職に追い込まれ、その後の就職活動でも採用を断られたり内定が取り消されたりする事態が相次いだという。このため調査会社に調査を依頼。その結果、あたかも犯罪に加担したかのような中傷記事がインターネット上に1万件以上掲載され、その中傷記事にサジェスト機能でたどり着くことが分かった。
男性は弁護士に相談の上、グーグル側に記事を削除するよう求めたが応じてもらえず、昨年10月に「被害が重大で緊急に削除すべきだ」として、サジェスト機能の表示を差し止める仮処分を申請。地裁は男性側の主張を全面的に認め、差し止めを命じる決定をした。

こういった表示が人格権「侵害」行為と評価できるかどうか、ということになると思いますが、インターネット上で、特定のサイト、ページへたどりつく上で、検索エンジンが果たしている極めて大きな役割を考えると、記事にあるような形態で検索候補を表示することは、いわば、人格権を侵害する表現行為が行われている場への「道案内」をしているのと同視でき、人格権侵害を強力に幇助、アシストするものとして、それ自体、人格権侵害行為と評価でき、また、そう評価すべきだと思います。私自身、数年前にそういった考え方に基づいて、検索結果の削除を求め某検索エンジン運営者と訴訟までやったことがありましたが、その当時は、裁判所の理解が得られなかったものの、ようやく、そういった事情について裁判所の理解が得られてきたようであり、人格権保護上、望ましい傾向であると感じています。今後は、こういった司法判断が続出する可能性が高いと私は見ています。
グーグルは、日本の法律、裁判所に従えないのであれば、日本国内でのサービス提供を止めて撤退すべきでしょう。

NTTドコモ、au、ソフトバンク、都内最速の“iPhone”キャリアは?

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120323-00000005-trendy-mobi

SIMロックフリーiPhoneを購入する前、頭の片隅に「NTTドコモなら、どこでもつながり、速い!」というイメージがあった。確かに突然切れるようなことはないのだが、速度面では必ずしもソフトバンクモバイルauよりも優位とは言い切れない。SIMロックフリー版のiPhoneを購入しようと思っている人は、速度面では期待を持ちすぎない方が良いだろう。
テザリングなどのSIMロックフリーならではの機能を使いたいとか、データ通信専用のSIMカードで安くiPhoneを運用したい……という人にSIMロックフリーiPhoneをオススメしたい。

東京都内での実験結果で、直ちに一般化はできませんが、ソフトバンクが健闘していて、従来の、ソフトバンクiPhoneはつながりにくく切れやすい、といった評価も、プラチナバンド獲得ということもあり、見直す必要はありそうですね。
SIMフリーiPhoneを使っていると、海外へ行った際、現地キャリアが出しているお得なSIMカードが使えるという、大きなメリットもあり、日系キャリアのSIMロックiPhoneにするかどうかは、使い方も良く考えて慎重に決めたほうが良いでしょう。
手近にある紙の真ん中に縦線を引き、左と右に、それぞれのメリット(あるいはデメリット)を列挙して比べてみると、わかりやすそうです。その際には、かかるコストも書き出してみると、よりわかりやすくなりそうです。