「AKB48の握手券は有価証券」偽造の被告に有罪判決

http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY201008250350.html

握手券が刑法上の「有価証券」にあたるかが争点となったが、判決は「ネットオークションで売買されていることなどから、財産的価値があるのは明らかで有価証券にあたる」と判断し、弁護側の無罪主張を退けた。

刑法上の有価証券は、判例上、「財産上の権利が証券に表示され、その表示された権利の行使につきその証券の占有を必要とするものをいう。」とされ、商法上の有価証券よりも幅広く認められています。本件では、握手することが「財産上の権利」と言えるか、それが証券上に化体(要するに、権利が証券上に乗っている、ということ)されているかが問題でしょう。
握手券は、CD購入者が入手できる仕組みになっていたようであり、単なる無料のファンサービスとは異なり一定の金銭拠出と引き替えに交付されれるという性質上、財産上の権利という評価が可能で、また、握手券がないと握手ができないという仕組みに照らせば、そういった財産上の権利が証券に化体されているという評価も可能でしょう。
ただ、これが、当初、無料で配布されていたものが、事実上、価値が出てネットオークション等で取引されるようになった場合に、それまでも有価証券と言えるかどうかは、有価証券偽造罪の保護法益(有価証券に対する公共的信用)に照らしても疑問で、握手券についても、あくまでCDの「おまけ」でついていたもので、それをもって財産上の権利とは言えない、という考え方も成り立つ余地はあるようにも思います。
今後の上級審の判断があれば、それも見てみたい気がします。

2010年08月25日のツイート

三井不などが開発した 東京・六本木の高級マンションの販売が好調

http://www.asahi.com/housing/jutaku-s/JSN201008250005.html

会社員、会社役員、企業経営者、医師など来場者は約700組。30〜50代で約8割を占める。予算1億円以上の割合が6割に上った

以前は、こういった「億ション」購入者を紹介する際には、上記のような人々とともに、「弁護士」も入っていることがよくありましたが、この記事では入っておらず、朝日新聞も、先日の「日比谷公園で母が作ったおむすびを食べる弁護士」の記事を出すくらいですから、弁護士は増えすぎて全体が窮乏化している先のない職業、と見ているのかもしれません。
元々、昔から、司法試験を目指すにあたり、合格して法曹界に入っても、金が儲かる、裕福な生活ができる、という可能性にはかなり低いものがありましたが、今後は、さらにその傾向が強まりますから、それでもこの世界に身を投じたいという強いモチベーションをいかに持てるかということが、ますます重要にはなりそうな気がします。

ヒトラーの祖先、ユダヤ人の可能性も-DNA検査で発覚

http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100825/59574.html

そのDNAにはY染色体ハプログループのE1b1b系統が含まれることが明らかにされた。この染色体は、オーストリアやドイツなど西ヨーロッパには珍しいもので、ユダヤ人や北アフリカによく見られるものだという。
ベルギーのニュース雑誌「Knack」でフェルメレン氏は「(この染色体は)通常、モロッコベルベル人アルジェリアリビアチュニジアなどに暮らす人種に見られるもので、ユダヤ人にも見られるものだ」と述べている。

ヨーロッパで何代にもわたって続いた家系であれば、その間に様々な人々との関係は生じ、その中にユダヤ人、アフリカからやってきた人が含まれる可能性は当然あるでしょうね。人種や国籍等で人を差別することが、いかに無意味なことであるかということが言えるように思います。