ネット野球賭博で初逮捕 400人から2000万集める

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000206-kyodo-soci

以前、このブログで

プロ野球ネット賭博初摘発=HP会社を強制捜査−景品に車、高級牛肉も・大阪府警
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050127#1106836710

と取り上げた事件が、遂に身柄事件になったようです。
この種の事件に関する私の意見は、以前述べた通りです。
この事件の今後については、注視したいと思いますが、我が国では賭博が現に犯罪とされていますから、こういったビジネスを手がけようとする際は、十分注意が必要でしょう。
刑事に疎い弁護士の安易なアドバイスに安心するのは危険です。

追記:

ネットで野球賭博の疑い、サイト開設者ら逮捕 大阪府警
http://www.asahi.com/national/update/0511/OSK200505110055.html

容疑者は「単なるゲームで賭博に当たらない。事前に弁護士に相談もした」と容疑を否認しているという。

どこの弁護士さんかは存じませんが、大阪府警からたっぷり事情を聞かれていることでしょう。共同正犯、教唆犯、幇助犯になったり、バッジが飛んだりしないことを祈念します。

TBSのコラム盗用、執筆は部長…3紙から計17件も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000214-yom-soci

11日午後9時半過ぎから東京・赤坂の本社で会見した昆(こん)洋隆・広報部長は、問題のすべてのコラムの執筆者は「DUGOUT」コーナーの責任者である担当部長で、フリーライターに対し、「君が執筆したことにしてくれ」と依頼していたことなどの社内調査結果を公表した。

TBSは、著作権に対する意識が高いという印象を持っていたので(嫌みじゃないので念のため)、このニュースには驚かされました。
盗用が許されないのは当然ですが、それ以上に、上記のような、フリーライターに責任をなすりつけて自分は逃げようという卑劣さには、許し難いものを感じます。
問題の担当部長は、当然、懲戒解雇でしょうね?>TBS社長

<児童買春>日経誌記者を逮捕 警視庁新宿署

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000150-mai-soci

容疑者は1月13日夕、渋谷区道玄坂のホテルで、千葉県に住む無職の少女(17)=当時16歳=に現金3万円を支払い、みだらな行為をした疑い。

よくある事件ですが、「日経誌記者」ということで、大きく報道され、少しかわいそうな気がします。
弁護士もそうですが、他人のことをあれこれ言うような仕事をしている者は、一般人以上に自重自戒が求められるということかもしれません。

「現役学生100人がホンネで語るロースクールの真実」(日経キャリアマガジン6月号)

http://www.nikkeihr.co.jp/careerm/

私のブログが紹介されていたこともあって、記念に(?)1冊買いました(私のブログについては、「幅広い話題をカバーした良質なブログ」と紹介していただいており、ありがたいことだと思いました)。
上記の記事で注目されたのは、ロースクール生のアンケート結果でした。意外だったのは、ロースクールについて、100人中、「満足している」が29人、「どちらかといえば満足」が43人で、合計72人が「満足」のほうに入っていることでした。100人という母集団での結果であり、この点は、慎重な評価が必要かもしれません。
「予備校を利用するか」について、「利用している」が13人、「今後利用したい」が33人で、合計46名と約半数にのぼる上、「利用するか迷っている」が32人にのぼっており、ロースクール、新司法試験にあっても、予備校と無縁ではあり得ない現実がうかがわれました。
他にも興味深い結果が出ており、参考になるので、興味ある方は読んでみてください。

取り調べ状況「開示努力を」 新刑訴規則の要綱決まる

http://www.asahi.com/national/update/0512/TKY200505120086.html

要綱は「検察官は、被告などの供述に関し、取り調べの状況を立証しようとするときはできる限り、取り調べの状況を記録した書面その他の取り調べ状況に関する資料を用いるなどして、迅速かつ的確な立証に努めなければならない」とした。

現在でも、検察官は、上記のような「努力」自体はしていると言えるでしょう。問題は、「取り調べ状況に関する資料」が乏しく一種の水掛け論になる場面が多い(要するに、努力自体が空回りしているような面がある)、ということで、だからこそ、取り調べ状況の可視化の必要性が主張されているというのが現状です。換言すれば、用いられる資料を、もっと充実させて、迅速、的確に判断できるようにすべき、ということです。
そういう中で、こういった規定を設けても、実効性には極めて疑問があると思います。そもそも、上記のような問題状況に対して、視点がずれています。
刑事裁判官の、検察庁に対する及び腰の姿勢が、こういったところにも現れていると言えるでしょう(と言うと、「そうではない」という反論が各方面から来そうですが、コメント欄でどうぞ)。

機構流ムダ金術…全職員に配布の金バッジ→延べ板に

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050512i207.htm

機構によると、職員用バッジは以前からあったが、雇用促進事業団から雇用・能力開発機構に移行した99年、金入りの新しいバッジをつくることにしたという。約4500人いる全職員のほか、すでに退職した職員分も含め約7100個作製。費用1390万円(1個あたり1950円)は、民間企業が払っている雇用保険料から工面した。

なぜ、退職した職員分のバッジが必要なんですかね?それだけでも理解しがたいです。こんなボロい組織でも、退職者にはくだらない帰属意識があるんでしょうか。

機構は04年3月に特殊法人から独立行政法人に衣替えしたが、その際、バッジ自体を廃止することにし、「少しでも収入になれば」と金部分だけを抽出することにしたという。

現役の全職員とOBの一部から回収できたバッジは4815個で、約40万円かけて、金の延べ板10個(計約4・8キロ)を鋳造。今年1〜2月にインターネットで入札にかけたが、購入者は現れず、3月にレートに従って726万円で民間業者に売却した。売却益は国庫に返還するという。

差額は相当な金額になりますが、それだけ無駄だった、ということになります。OBについては、ごく一部しか回収できなかったようですが、返さなかった不心得者が多数いるんでしょう(中には、なくした人もいるかもしれませんが、こんな「ありがたい」金のバッジを簡単になくすとは考えにくいです)。約7100個作って、回収できたのが4815個ということは、約2300個ほど行方不明ということになります。
正に、人間の形をした寄生虫が多数うごめいているようで、非常に後味が悪く、極めて不愉快なニュースです。

<資生堂>HPに「薄毛は子孫も迷惑」 抗議殺到、おわび

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050512-00000051-mai-bus_all

「あなたの親族の中に薄毛はいますか?」の質問については、父親(55%)、母方の祖父(28%)、父方の祖父(23%)のグラフとともに、「薄毛はあなた一人の問題ではありません。子孫も迷惑です」とのタイトルを掲載した。
 薄毛の悩みの有無を役職別にまとめたページのタイトルは「薄毛の人は部長止まり?」。薄毛に悩んでいないのは、役員では81%なのに対し、一般社員(76%)、派遣社員(74%)との調査結果を根拠に、「部長、課長、係長に薄毛の悩みが多いのに対し……偉くなるのは薄毛ではない人のようです」と説明した。

私自身は薄毛ではありませんが、こういう記述を見ると不愉快ですし、言われた人には同情しますね。
「子孫も迷惑」と言われても、言われたほうも困ると思いますし(子孫を作ってはいけない?)、薄毛だから出世できないように言うのは、明らかにおかしいでしょう。毛が薄かったり、薄いどころか髪の毛が一本もなくても、「偉くなった」人は大勢いるわけで、髪があるとかないとかという問題と、昇進の問題を絡めて論じること自体が間違いでしょう。
子孫云々という点については、人種・民族差別を露骨に行い、多数の人を虐待、虐殺したナチス・ドイツに通じるものも感じます。
こういうことを平気でやってしまう会社は、おそらく、薄毛の人を内心では馬鹿にしていて、弱みに付け込み育毛剤などを売りつける対象としか見ていないものと推測します。
こういう会社から、大切な自分の身体に使用するような商品を買うのはやめておきましょう。